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1日にちょっぴり、ほっこりぽかぽかタイムを添えてー社会人2年目の小休止日記⑥ HSS型HSPな自分と付き合うー

温めたミルクにチャイの素をひと匙。氷をこんもり入れて、混ぜる。カラカラという音が心地良い。クッキー缶から今日の気分のものを数枚選ぶのが至福。甘いドリンクとおやつをお供に、ひとりで本を読んだり思い出に浸ったり。そんなほっこり、心の温度がちょっぴり上がるような時間が、最近は大好きだと心から思う。

~鬱になると、一人で憂鬱な気分になることが本当に怖くなる。また「消えたい」と思ってしまうのではないか。お休みをいただく中で、少しだけ「考える」ということへの恐れが少し減った気がする今日この頃。心身ともに健康で生きていくために、自分を愛するために、自分の特性を理解していこうと思う。今回は、HSS型HSPな自分に必要な時間について。~

四半世紀ほど生きてきて、慌ただしく感じない日々なんてなかった。習い事や部活動、家にいても親に課題を与えられたりして、自由だと感じる時間などなかったように思う。「自分が何をしたいか」。そんなことを考えるより先に、やらなければいけないことが溢れていた。

そんな私がうつになり、一番最初に直面した壁は、日々の時間の使い方がわからないという問題だった。寛解するには何をする「べき」なのか。考えるだけの体力も精神力もないのに、ただただYouTubeを見続ける日々。自堕落な自分が嫌で、こんな自分のままでいつまですごさなければいけないのか、なんで休みをもらっている自分が無駄に遊んでしまっているのかと、毎日消えたくなった。

カウンセラーさんにはいつも「まずは体調に気づいて、その上で⚪︎さんがしたいことをしたらいいんですよ。」と言われていた。したいことってなんだろう。色々やってみた。メイク、お寺に行く、ショッピング、3年ほどずっと行きたかったパーソナルカラー診断。体力がなくてすぐに疲れてしまったけれど、楽しかった。カウンセラーさんにそういった行動が本当に重要なのか何度も聞いて認めてもらい、やっと色々挑戦できた。

同時に、虚しくなることも多かった。働いていないのにお金を浪費している、平日の真っ昼間に私のような大人が田舎のショッピングモールにいるのは、周りの人にどう見えているのだろうか。一度外出するだけで2日ほど寝込んでしまって憂鬱だ。こんなすごし方に本当に意味はあるのか。

疑問を持ちながら日々に追われ、2ヶ月ほど経った。体力は少しだけ戻り、自分について考えることの恐怖がちょっとだけ減った。そんなとき、友人の手助けがきっかけでHSPという言葉を知った。繊細であるという自覚はなかったが、ふと図書館でHSPについての本を手にとると、気づいた。五感が繊細で、周りの人の感情を敏感に察知でき、その影響で他者との境界線があまりない傾向にある。あれ、私って繊細なんだ。

さらに調べると、HSPの中にも、刺激を求めるHSS型が存在すると知った。自分に思い当たる節がたくさんあった。新しいことが好き、好奇心は絶えないし、同じ映画をみるなんて時間の無駄だと思いがちだった。そうか、この特性の影響で自分のしたいことの意識は外に向きがちなんだ。体力がすり減るまで外出したり、体力がないからこそ手軽なYouTubeで刺激を得ようとした、療養中でも自分を満たそうと無意識に努力していた自分を、今まで愚かだと思っていた行為を初めて認められた気がした。

では、体力を使う刺激に変わる、自分を満たしてくれることはなんだろう。今までの人生を振り返った。読書をすること、自分について知るために、生きやすくするために学ぶこと。これらも疲れてしまう刺激の一つになりえるな。日々感じた人々の温かさを思い出して、幸せな気持ちになること。美味しいドリンクを飲んで、日記を書くこと。そんな時間があってこそ、一つの刺激がより自分に取り込まれていく気がした。

実は、休職前にもそんな時間を取ろうとしていた自分がいた。23時に家に帰り、深夜の1時過ぎからノンカフェインの紅茶を飲み、音楽を聴いたり。お風呂の電気を消して入って、思慮に耽ったり。当時の自分にとってもほっこりは大事だったのだ。休んでみて、やっと気づけた。

心が散り散りになったり、目の前が真っ暗になったり。そうならなくても、体力がないのに刺激を求めそうになった時には、大好きな飲み物をコップに一杯。美味しいお菓子をぱくっと一口。ほっこりぽかぽか、自由な時間。ぼーっと、自分のしたいこと、考えたいことを素直にしていいんだよ。だって自分のしたいことをしてこそ自分の人生。完璧じゃなくっていい、失敗したっっていい。幸せだなあ、そう思うだけでなんだか、自分のゆるさを、自分らしさを受け入れられる気がした。

今回もお読みくださりありがとうございました。またヘッダーの画像をお借りしています。ありがとうございます。以下に、HSPについて参考にした本を載せさせていただきます。HSS型(刺激追求型)HSPのセルフテストがとくにわかりやすかったです。

みさきじゅり(2018)「ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の『仕事の不安』がなくなる本」秀和システム