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StuttgartのCSDパレードに参加してきた

もう1ヶ月くらい前の話だけど、StuttgartのCSDパレードに参加してきた。なんと初参加
去年もStuttgartにいたけどプライドマンスは6月という認識だったし、かつてのルームメイトから教えて貰うまでプライドデモ・パレードがこの街にもあること自体知らなかった…

あの時の絶望とショックは忘れない。

ビザの関係でもしかしたら今年も参加できないかも…とドキドキしていたけど無事に滞在許可も降りて満を期してついに参戦。

沢山書きたいことが山ほどあるけど、永遠に終わりそうにないのでいくらか簡略化してプライドパレードのStuttgartの様子について書いていく。

本当にとても素晴らしい経験だった。

プライドパレード前日 

パレード前日祭としてドラァグパフォーマンスがRathausにあるカフェバー、Kulture Kioskであった。パリやストラスブール、ポーランドからクイーン・ユースグループも参加しててかなりインターナショナル。多分それもあってイギリス、フランス、ポーランドの国旗のシールがテーブルごとに置いてあって、話せる言語(英語・フランス語・ポーランド語)を服や肌につけて「お互いが話せる言語でコミュニケーションとってね」っていう今までにない形。
もちろん私はイギリスとドイツ国旗両方のシールを手に取り、イギリス国旗でほぼドイツを隠した。

席がなくなるかも!と15分前に到着したらお店の人とポーランドのユースグループだけで全然余裕だった 18時半になると座る場所がなくて花壇で座ってる人もいた
司会はこの2人(左:Veronica Montreal 右:Didi Divalicious)
パレードでも彼女たちが先頭 左のVeronicaは日本語含めて7カ国語話せる凄い人
去年の6月からDrag Bingoを毎月開催していて今では早く行かないと席が取れなくなど大人気
これからKarlsruheでもDrag Bingoが開催されるらしい 
2人とも本業があるから難しいかもしれないけどいつかDragrace Germanyに出て欲しい

パーティ参加者にはPride Stuttgartの主催者や活動家たちが沢山いた。
なぜ知ってるっていうとアクティビティの一つで色んなテーブルを回って知らない人たちと話さなくてはいけなかったので自然と顔を覚え、後日パレードや本で見かけ「あ!あの人!」って顔と経歴が一致していった。
コミュ障には地獄だったが、今思い返せばいい経験だったな。みんな優しいし、飲み物取りに行く時に出会したら「これ美味しいよ」ってスモールトークなんかして、その場限りでもちょっとした顔見知りの関係になれたのは嬉しかった。会場全体が居心地よかった。

肝心のパフォーマンスもめちゃくちゃ面白くて(特にストラスブールクイーン)、大盛り上がり!

たまたま通りかかっただろうおじちゃまが自転車止めてノリノリで手拍子してて可愛かった。

ストラスブールクイーンたち、また来て欲しいな…。

いざ、Pride Paradeへ!

パレードスタートは一時期謎にビーチ扱いされてたFeuersee。
「15:00から始まるけど人やばいから1時間前には会場?入りしてた方がいいよ」と前日アドバイスされ、30分前にはパートナーと共に到着。

U Bahnもレインボーフラッグ持ってる人たちで溢れてて、愛。
迷うことなく到着したら人、人、人!!!!
どこにいけばいいんだろう…ってざわざわしてたら顔見知りのドラァグクイーンたちに「あ〜!来たんだ〜!」って歓迎とキスを受けて一安心。
パートナーにも「知り合いばっかりだね」って揶揄われるほど知り合いばかりだった。

1年間プライドパレードに参加できなくて悔しい思いをしてたんだけど、去年の今頃は友達も知り合いもいなかったので今年でよかったんだと思う。

ローカルクイーン、キングたち 揃うと華がある…!
残念ながらとっくに先頭にいたVeronicaには会えなかった
最初に会ったCherry バービーイメージのお洋服が可愛い
モットーはNicht Mit Uns!Gemeinsam sicher und stark!
年々増加するヘイトクライム(去年トランスマンのマルテさんがパレード中他の参加者を庇って暴力を受け死亡するという事件が発生)に立ち向かうために掲げられたモットー…
クィアにとって「(レイシストのあなた達は)私たちと一緒じゃない!」と声を上げて抗議できるのはみんなが集まってる時だけ、だからこそクィアでない人たちも一緒に安全で強く協力し合おうという意味が込められた素敵なモットーです…私の説明が下手で申し訳ない…
ストラスブールクイーン、Rose
周りの人が「Strasburg!?」っていい意味で驚いてた 無表情なコメディクイーン すごく面白い
LGBTTIQA*活動家で政治家、ゲイバーKings Clubの経営者Laura Halding-Hoppenheit 
なんと82歳!かっこいい…
我が最推しVava Vilde 
とても美しかった…!彼女のバンが来ないから途中パートナー残して一番後ろまで走っていった
個人的にStuttgartのHeartはVeronicaとDidiで VavaはStuttgartのプライドだと思う
人混みがすごくて、途中で合流予定だった友人と会えずじまい
4万人の人が集まったらしい…多分それ以上な気がする

雨がチラホラ降ってたけど、かなり暑かった。
3時間以上いたかな。途中でボランティアグループの代表としてデモに参加していた友人に「これ使いな!」ってコン⚫︎ーム渡されて爆笑した。

本当は私も列に加わりたかったけど一般人が入るにはどうしたらいいんだろう。その友人にも聞いたけど彼もあまりよく分かってないようだった。クイーンたちには「普通に入っていいよ。見てるだけでもいいし」と言われたけどやっぱりそれもちょっと勝手が違いそう。
実は一月前にHerrenbergという小さな街のプライドデモに参加したことがあって、友人がCSDグループの一員だったから普通に列に入ることができた。あとトランスプライドも。

プライドパレードは企業のプロモーションがあるからかな。一般人が一緒に列に入るにはなんかハードルが高い。

あともう一つ思うことがあって…大企業がプライドデモに参加することにはもちろん意味はあるけど、プライドマンス限定とかではなくいつもクィアをサポートして欲しい。6、7月だけインスタやTwitterのアイコンをレインボーにして、それ以降は元通りってなんかちょっと違う気がする。

2日目

1日目からRathausとSchillerplatzの前にはステージが用意されていて、DJ、歌手、ヴォーギングなどショーが盛りだくさん。

昨日の今日でかなり疲れてたけど、友人に誘われドラァグショーへ。

Queen Henni 友人の推し リップシンクとコメディを合わせたパフォーマンスが最強
普段はStaattheater Stuttgartで働くメイクアップアーティスト
DidiのBeyonceメドレーに会場は大盛り上がり
Veronicaのお召し物が割と本気で欲しいこの頃

パフォーマンス最後には「ドラァグは犯罪じゃない」と。
本当にその通り。私はいつも愛しか感じない。

野暮用で最後まで会場には滞在できなかったけど、悲しくもどこか美しい追悼。AIDS Hilfe Stuttgartは定期的に無料検査も行っている。

最後に

駆け足になってしまったけど、最高の3日間だった。
沢山の愛と、みんなが一体となって世界が少しずつポジティブな方向に変わっていくのをはっきりと感じた。

来年も、その次の年も、ずっと参加したいし、自分も属するコミュニティに何か貢献していきたい。できることは限られてるけど、こうしてブログを書いて発信していくことで少しずつ周りのシスジェンダー・ストレートの友人たちに理解と興味を持ってもらいたい。

いつか誰もが平等に、安全に愛する人たちと暮らすことができたらいいな。

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