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サイハテのカトラリー

X(旧:Twitter)にて「#いいねされた数だけ出す予定のない同人誌のタイトルとあらすじを考える」と投稿したところ、有難いことに4人の方からいいねを頂きました。

全力で考えたら意図せずシリーズ物になったので、ここにまとめます。


『cup of our tea』

彼らの意識は二人で一つ。ティーカップ&ソーサーの付喪神は、二人で一客の食客なのだ。世界のどこかにあるレストラン・サイハテの「オーナー」のもとに集うのは一級品のカトラリーたち。彼らの目的はただ一つ、サイハテを訪れる「たった一人のお客様」をもてなすことだった。


『live a knife』

テーブルナイフは、一人の供もつけずに来店した老王の手を引いて導く。「貴方の前には大きな獣も、硬い殻に覆われた果実も運ばれてくるでしょう。ですが切り分けて、貴方の糧にしていけばよいのです」そこにあったのは、王が幼い頃に師事した教育係の面影だった。


『cut no ice』

「俺はどうせ刺身にたんぽぽを乗せる仕事しかできないんだ…」
「奇遇だね。私もアイスクリームしか掬ったことないよ」
アイスクリームスプーンはスープを掬えないし、紅茶に砂糖を入れようとしても溢してしまう。それでも、アイスクリームを掬うことに関しては誰よりも誇りを持っているのだった。


『サイハテのまかない飯』

レストラン・サイハテの従業員で、人間はたった一人だけ。シェフは今日もお客様のために料理を作ります。そんな彼を見たカトラリーと、彼らを蒐集する「オーナー」は、人間用のまかないを食べたいと主張して……?



本当に書いたら◯剣乱舞ならぬ銀食器乱舞みたいな感じになるんだろうか。とか言って普通に箸とか漆器とかも出てきそう。

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