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短歌(死の淵で輝く推しへの賛辞編)

いよいよ明日! 文学フリマ東京36にて、日常生活やオタク的性癖について詠んだプチ短歌集を頒布します!

日時:2023年5月21日(日) 12:00〜17:00
場所:東京流通センター 第一展示場【R-17「梅ヶ香堂」】

※イベント詳細はこちら

新刊に収録予定の短歌のうち、今回は「推し」をテーマに詠んだ歌を紹介します。
もしお気に召しましたら、Twitternote(随時更新中)に投稿している、他の作品もご覧になってもらえると幸いです。

【9/24追記】

note投稿企画「#推し短歌」に参加します!!!!!!

企画開始より前に書いた記事ですが、「推し」をテーマにした短歌とあらば乗るしかねえこのビッグウェーブ!!!!!


……前置きが長くなりましたが、以下が本編です。死亡フラグを立てがちな私の「推し」への愛と悲しみを生暖かく見守っていただければ幸いです。


短歌


推しの輝き


舞うきみは標この期に及んでも歪な輪郭光で縁取る

直視することのできない太陽を新月の闇の奥底に見る

白蟻に喰われ尽くした木のような彼のからだの中にきみが棲む

血と泥に塗れてもなお黄金は化合できずに輝いていた

君のいない未来で僕は生きていく君が居たこと証明するため

爛々と耀くきみの双眸は僕の知らないifを見ている

戦いはまだ終わらないから煉獄で踊り続けろ炎のように

推しの死亡フラグ


突然の出番で全て察したよ輝きを増し爆ぜて散る星

死に場所を探すな後を任せるなそこで笑うな回想するな

人間のいない雨降る日の夜も桜は咲くよここで散るまで

推しへの(歪んだ)思い


手が足が頭が腹が心が痛み続ける君のこと好き

手を足を頭を腹を心を痛め続ける君だから好き

魂の強度が高いきみのこと耐久テストにかけてみたいな

顔が良いきみの面皮を傷つけたら一層男前になったね

推し活


戦友のようなあなたのツイートの喜怒哀楽に押すいいねひとつ

推しがいる!生きてる!本を売っている!サイン書いてる!存在してる!

幸せになりたい楽して生きてたい私は米津玄師になれない

実在を感じてたからサ終した後に四十九日数えた


神神化身

ちなみに元ネタがある歌もあり、最初と最後の歌は小説×和風楽曲メディアミックスプロジェクト「神神化身」への思いです。なんで終わってしまったんや……

神神化身について詳しくは、以下のサイトをご覧ください。今からでも知っていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。(推し活)(隙あらば布教)


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