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短歌

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ウメガカが詠んだ短歌です。
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#今月の振り返り

短歌まとめ(2024年5月)

5月に詠んだ短歌 テトリスだけ上手くなったよ 「生きてたくない」と「死にたくない」の隙間で これからも死にぞこなって生きていく 割れてる爪にマニキュアを塗り 「生きてたくなかった明日」は来ないかも 今日は眠ろうそれだけでいい  5月に詠んだ歌は、なんとこの3首だけでした。自分の体感ではもっと詠んでいたつもりだったので、 「え!? そんなはずは……!?」  と、メモアプリの中を隅から隅まで探しても、やはり3首だけなのでした。人間の記憶ってアテにならないですね。  それ

短歌まとめ(2024年4月)と告知

自選短歌5首 妹が帰省している新しい髪の毛が排水口に詰まる スギ花粉以外のログインボーナスを早く実装してくれ地球 春ですね きみは狂気に飲まれるな桜の前で足を止めるな お前にも生まれた意味はあるはずだけど容赦なく足の毛を剃る わたしたち正しくないまま生きていく 正せないまま生きていくんだ そのほか4月に詠んだ短歌 エイプリルフールであってほしいから暦を見れど今日は2日だ 先輩は胃炎、上司は熱を出し、ぼくはメンタルやられてる春 春物のニットお別れなのか? もう

短歌まとめ(2024年3月)

自選短歌5首 上を向く 嵐の中で星を追う 奈落の底で青空を知る 帰らせる気の無い職場「とりあえず一旦終礼しときましょうか」 限界の社畜ベリアル「ヤバい、達する達する!!」(過労死ライン) 食べて寝て後は死ぬだけしかなくてそういう余命だけがまだあって、 我慢したそういうこともありましたバケツプリンを山ほどすくう【題『我慢』】 そのほか3月に詠んだ短歌 セイレーンだけが変わらず笑ってた廃墟みたいなモールの隅で 最強の勇者だけれど毎日のログインボーナスを取りそこねが

うたの日の短歌(2024年2月,3月)

1月に引き続き、題詠をやりたくなった時に短歌投稿サイト「うたの日」様の歌会に参加していました。 2月と3月はあんまり投稿できなかったので、今回まとめて投稿します。よろしければ見ていってもらえると嬉しいです。   2024/02/01 題「猪」 初売りへ猪突猛進 背中には鎧のようなカイロ6枚 記念すべき2月最初の歌です。歌の内容と同じく、勢いしかありません。 「1か月遅いのでは?」というツッコミはナシでお願いします。 2024/02/02 題「二」 二二二二二二二二

短歌まとめ(2024年2月)

自選短歌5首 「火」のルーン描いてスマホを起こすとき魔法少女になれた気がして インスタの正方形の外側にもたしかにあった僕らの季節 わが心知る由もなし鹿たちは草を食む奈良家裁への道【題『家』】 月齢のように満ちゆく爪先の白よ 私の生き延びた日よ【題『爪』】 逃げていく2月を羽交い締めしてる 息つく暇もない年度末【題『息』】 そのほか2月に詠んだ短歌 冷コーは売り切れました 「冷コー」と頼むあなたがもう来ないから【題『冷』】 初売りへ猪突猛進 背中には鎧のようなカ

短歌まとめ(2024年1月)

自選短歌5首 天井の染と対話 眦をつたう心の発露一滴 「君が好き」だけでよかったあの頃は虹も七色だけでよかった 歴代の推しが教えてくれたこと 裏切られても嫌えないこと 身長が今の半分だった頃裸眼でどんぐり拾いができた【題『橅』】 「亻が本読むためにある体かな」と彼は義手で頁をめくる【題『体』】 そのほか1月に詠んだ短歌 「ばいばー」と去る2歳児とハイタッチ 吾が掌の冷たきを知る 午前9時〜正午のみ診察をしてたじじ医がいた医院跡 鳥の檻は動物園の西寄りにあり取

短歌まとめ(2023年12月)

自選短歌5首 病名がついて体が軽くなり見えない縄で首が絞まった 今はまだ幸せじゃない「今買えば当たるんじゃない?」は慰めの語彙 荒れ狂う夜中の海を越えてゆく 北極星の君をよすがに 末永く続かなかった幸せよ オルゴールは未だきらきらと鳴る 歴代の推しが教えてくれたこと Lemonは中堂系のイメソン そのほか12月に詠んだ短歌 エブリデイ古今東西たくさんの孤独がここにあって図書館 誰もみな忘れてた100年ぶりの災厄みたいな昏い激情 「今買えば当たるんじゃない?」

短歌まとめ(2023年11月)

人生はマシな地獄を選ぶことって言うきみと手をつなぐこと 11月は小説を書く予定でした。「でした」でお察しいただけるかもしれませんが、実際にはなんか……ほとんど書けず、グダグダしているうちに月が終わりました。お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない……すみませんでした。 さて、1話書いたきりで終わってしまったnovelmberの小説ですが、本当は、「かつてエイプリルフール用に作ろうとしていた一次創作乙女ゲームの学園パロSS」というテーマで書いていくつもりでした。 そして、やっ

短歌まとめ(2023年10月)

自選短歌5首 「人生をやり直せるなら何したい?」 「わたしでっかいねこになりたい」 きみ自炊できないんでしょ探偵には助手がいないと困るって言え バキバキのチョコをくるんでパイを焼く明日はましな人生になれ 解熱剤くんと鎮痛剤くんとすっかり友になってしまった トリック・オア・トリート! これは仮装です、「まともな人」の仮装なんです そのほか10月に詠んだ短歌 幾千の夢から覚めてもまた会おう忘れないからきみの本名 推し方も誰を推すかも私が決める誰の指図も受けないから

短歌まとめ(2023年9月)

自選短歌5首 あの人は生きていますかそうですか死んだらどうかまた教えてね 金持ちの膝でくつろぐ長毛の猫になりたい(週3くらいで) 推しを推すとき現実は透明だのに朝焼けの色でおしまい この世には君と僕しかいないって思った夜も電車に乗った さぞ貴き星堕ちぬめり月曜のトレンドワードに見えし「推しの死」 そのほか9月に詠んだ短歌 踊り場で束の間ねこを想うとき(しぬ)と(じさつ)は息をひそめる 黒髪は勇気のあかし闇よりいでて闇に染まらぬ信念の色 好きなのはブルーライト