6月21日 0時現在、コロナ情報
ポイント1
この週末、ホーチミン市内で新たに複数個所でクラスターを確認
感染状況に変化あり、6月20日0時から規制が強化されている
ポイント2
ダナン市に再度飛び火。状況の変化にご注意を。
ポイント3
ビンズン省が2地域で首相指示16号=外出自粛措置を適用
1.ホーチミン市の週末の経過と規制内容は下記の通り
●6月19日18時、ホーチミン市は過去24時間で135名の新たな感染者が発生
・ホーチミン市が全国で一番多い感染者数を記録
・68名は隔離/封鎖地域内での感染=感染拡大の心配なし
・68名のうち12名がルネサンスミッション教会のクラスターに関連、13名はHóc Môn県Minh Thông tại社のクラスターに関連
・35名はBình Tân区An Lạc坊の市場に関連
●6月20日、ホーチミン市の感染者数は137名。累計感染者数は、1,527名(4月27日以降の第四波)
あっという間に連日3桁のすごいペースです。
・うちDe Tham通り(1区)で4名の感染者を含む=市中感染
(De Tham通り1番地、酒瓶回収業者の店舗)
ということで、従来のルネサンスミッション教会のクラスターは沈静化に向かっていたものの、新たにBinh Tan区の市場、Hoc Mon県でのクラスターに対応するために、ホーチミン市は新たな規制強化に動きました。
さらにGrabドライバーの感染発覚や1区のバックパッカー街であるデタム通り近辺での発生も心配です。
なお、4月27日以降の第四波の感染状況の確認は、こちらが便利です。
●ホーチミン市、6月20日0時から規制強化
・ホーチミン市人民委員会のDuc副委員長によれば、従来の首相指示15号や16号を適用するのではなく、市独自の防止対策や強化策を状況に応じて適用することを明言。
※つまり従来の政府の基本方針は踏襲されており、いきなり都市全体がロックダウンになることはないということ。
・規制内容は領事館からも連絡来てますので、簡単に。
-市内2か所を新たに封鎖
①Binh Tan区An Lac坊Vo Van Kiet通りとHo Hoc Lam通りの交差点付近
②Hoc Mon県Tân Hiệp集落(社)Tân Thới 2、Tân Thới 3、Thới Tây 1に通じる道路
-不要不急のサービス・事業の停止、工場での生産を除く出勤の自粛、市内・長距離バス、タクシー、配車サービスの停止(2輪は除く)、職場内1.5mの距離確保とマスク着用、公共の場で3人以上集まらない、1.5mの社会距離、リモートワーク推奨など
-自発的市場(私設市場や露店)の営業停止
※すでに停止されている飲食店は引き続き、テイクアウト又はデリバリーのみ。マッサージやカラオケ、映画館なども停止が続いており、ろくな補償のないベトナムの事業者は、かなり厳しい状況にあると思われます。和食店は買い続けてますが、頑張ってほしいです。
具体的な規制内容はこちら
規制違反の罰則についてはこちら
ホーチミン市内の規制地域の情報はこちらの地図が正確(ホーチミン市情報通信局作成)
昨日バージョンアップして使いやすくなりました。
2.ダナン市に30日ぶりに感染者
・ダナン市Thanh Khê区にあるDuy Tânプラスチック社の警備員、営業マンの感染発覚
・ホーチミン市から荷物を運んできたトラックのドライバーから感染した
ということで、感染地域からのトラックドライバーの管理がザルであったとの批判が出てます。
また、ホーチミン市からダナン市への連絡もなく、双方の病院で別個に感染が発覚。事前に警告できなかったことも問題視されています。
ダナン市は厳しい規制を敷くので、引き続き、状況の変化に注意が必要と思います。また近隣の省も厳しい対応するので、クアンナム省(ホイアン市)やトゥアンティンフエ省(フエ)などへの道路が封鎖される可能性あります。
3.ビンズン省、2地域に外出自粛(首相指示16号発令)
・6月21日0時から通知があるまで
・Tân Uyên地区(社)、Thuận An市の2地域
・不要不急の外出自粛、2mの距離、公共の場で2名以上で集まらない、不要不急の事業・サービス停止、公共輸送の停止、自家用車の利用自粛など
4.ワクチン情報
・政府は人口の70%(約7000万人)への接種を目標にワクチン確保、接種計画を立案
※政府はワクチン各種合計1億3千万回~1億5千万回分は契約済み
※ベトナム国内製ワクチンも治験第3段階。年内から来年初頭に接種開始できる見込み
・6月18日時点で220万人以上が1回目のワクチン接種、106,000人が2回目の接種を完了
※ホーチミン市、ハノイ市はそれぞれ最大20万回/日の接種体制が目標
・ワクチン接種センターVNVCによると、同社にはすでに100万人の人々が予約を済ませている
VNVCはこちら
①政府決議21にて指定された対象者、約2000万人が優先(無料接種)
医療スタッフ、エピデミックの予防と管理に参加する人々、軍隊、警察、隔離地域の住人、貧困層や社会保障の受益者に加え、65歳以上のお年寄りや基礎疾患のある人および教師、電気や水道料金の徴収員など多くの人々と接触する業界で働く人々が含まれる。
②工業団地でのクラスター発生の状況を受け、工業団地や輸出加工区の労働者、特に感染者が多いバクザン省、バクニン省、ホーチミン市の労働者も優先対象。
・接種キャンペーンのキックオフセレモニーとして、Tu Duc市(旧9区)のハイテクパーク内FPT社にて、500名の従業員に対して日本から援助されたワクチンを接種開始した
※日本からの援助ワクチンは、6月27日までに完了する予定
③その他の接種については策定中(全国予防接種運営委員会)
引き続き、地域の保健省傘下のユニット、市立総合病院、私立病院、医療センター、保健所からすべてのリソースを動員し、予防接種を組織
・ホーチミン市のワクチン接種計画はこちら
・中国から50万回分の支援ワクチン(シノファーム)が到着
6月20日15:10に北京からハノイに到着。同時にワクチン接種機材2トンも。
日本からの援助が中国より4日早く届いて良かったです。
ワクチン外交という言葉は使いたくないですが、やはり日本が最初の支援国になることは大事なことだと思いました。
以上です。
繰り返しになりますが、都市全体の規制はこれ以上厳しくなりません。引き続き、「ピンポイント」で封鎖や隔離が行われますので、自宅や職場の警備員や近所の方と連絡を密にして、急な変化に対応できるようにしたいですね。
たいていは完全封鎖されるまで数時間の猶予があるので、職場の場合は着替えや洗面道具を持ってきてもらうなどの対応ができます。急変に備えてスーツケースに荷物をまとめておくと便利と思います。
デルタ株(インド変異種)は、職場や家庭などコミュニティ単位での感染が恐ろしく早いので、自分がまきこまれる可能性が高くなっています。もうしばらく頑張りましょう。
写真:6月19日、ビンタン区アンラク区の封鎖地域の近隣の約25,000人がCOVID-19スクリーニング検査のためにサンプリングされた(Tuoi Tre新聞/CHAU TUAN撮影)
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