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ベトナム コロナ最新情報(速報)1/31 23:00現在

これまでの経過を見ると、感染スピードと感染力が半端ないです。1時間程度の接触でうつってます。変異株は今までとは警戒のレベルが違うことを認識した方が良いです。

また、ビンズン省がホットスポットになりそうです。ビンズン省での感染例の経過を見ると、すでに感染が広がっていることも想定されますので、ホーチミン市も含めて、今後の情報に注意が必要です。

1/31、ダム副首相は、ハイズン医科大学病院にある野戦病院を訪れ、COVID-19の患者の治療について、ハイズン省とバックマイ病院の幹部たちと話し合った(出典:Tuoi Tre新聞、写真:TTXVN)


◎1/31夕方、ベトナム保健省は、新たに36名の感染を発表
 ・新たにビンズン省に感染者が発生(感染地域は合計10省・直轄市に)
 ・36名のうち、19名が入国時の検疫時に判明、残り17名は市中感染

 市中感染のケース ※すべてのケースが感染源を特定済み
 ・ビンズン省:1名、患者1644と濃厚接触
  ※このケースは非常に危険なので、下記に詳細をまとめました。

 ・ハノイ市:4名、Đông Anh県とMê Linh県に本籍を置く2名と他2名。患者1964と接触履歴あり

 ・クアンニン省:3名、うち2名はハイズン省チーリン市で感染、1名はその子ども

 ・ハイズン省:9名、うち5名は封鎖地域内、4名はチーリン市に由来

 なお、入国時の検疫中に感染が発見されたケース
 ・カムラン国際空港(カインホア省):ドイツから帰国したベトナム人、7名
 ・ビンズン省:中国人専門家として入国、1名
 ・タンソンニャット空港➩ティエンザン省にて隔離:フランス人2名
 ・タンソンニャット空港➩バリア・ブンタウ省:アメリカ人、9名

 ということで、世界の感染数に比例した数の感染者が検知されてます。
 おそらく日本も同様なのではないでしょうか?
 ※全員が隔離施設にて検疫されており、市中には出ていません。

1/27~1/31までで237件の新規症例を記録している(市中・検疫中含む)


◎ビンズン省の感染者のケース:ホーチミン市を通過
 -46歳男性、45歳女性の夫婦
 -1/17(日)までハイズン省で結婚式、その際、感染者1644(自身の甥)と接触
 -1/18(月)タクシーでカットビ空港(ハイフォン市)、タンソンニャット空港(ホーチミン市)到着、タンコン社のバスでビンズン省フーヤオ県ボーラ集落に到着
 -1/19(火)頭痛の症状、その後、倦怠感、のどの痛み
 -その後、Phước Vĩnh町の市場などに行く
 -1/29(金)ハイズン省での感染情報を聞き、地区の保健所に連絡
 -1/30(土)最初の陽性反応

 ・現在、Ca Na集落全体(1,500名)が封鎖された
 ・ビンズン省は、Dĩ An市、Thủ Dầu Một市、Bến Cát地区にも流行地域からの帰省者がいることを把握している。
 ・ビンズン省労働連盟は、労働者に対して旧正月に帰郷しないよう呼び掛けている
 ・ビンズン省教育訓練局は、省内40万人以上の園児、生徒、学生に対して、2/1から旧正月休みに入るよう決定。予定より1週間早い。

この例は、最も感染力が強い症状が出る直前に、ハイズン省からホーチミン市を経由してビンズン省に移動をしていることから、移動の飛行機やバスでうつしている可能性が高いです。本件は状況を注視したいと思います。

封鎖されたビンズン省Cà Na集落(出典:VNExpress、写真:Thái Hà)

*ハノイ市*
◎ベトナム保健省は、緊急通知を発行 ※日本人も関係ありそうです

 1/28(木)13:00~15:00まで:Hu Tong Hotpot レストラン@Times City
 該当する方は、すぐに保健所等へ連絡を


◎美容師の感染を確認
 ・住所:342 đường Phúc Diễn, phường Xuân Phương, quận Nam Từ Liêm, Hà Nội
 ・国防省の技師(Z153工場)患者No.1723の自宅の向かいに居住
 ・現在は隔離されている
 ・保健当局は、1/26~28まで上記理髪店を訪れた人を探しています


◎ハノイ市人民委員会は、市内のすべてのカラオケ、バー、ディスコを停止するよう通知
 ・この措置は、2/1(日)0:00から通知があるまで実施される
 ・食料品店、飲食店には、エピデミック対策の実施を要求
  ガイドラインに基づき、定期的な施設の消毒、手指の消毒、間隔をあけて座る、仕切りを設ける、従業員のマスクの着用義務などを履行しなければならない

 ・人民委員会はまた、不要不急の集まり(会議など)を最小限にし、イベント、祭り等の開催の制限することを求めた

 ・市内各地域の人民委員会に対しては、地域のレストラン、市場、スーパー、公共エリアなどでエピデミック対策順守についての検査を強化するよう指示


◎FPT大学Hòa Lạcキャンパス(ハノイ)を封鎖
 ・1/31午後、学生がCOVID-19陽性との連絡を受け、キャンパスを閉鎖した
 ・大学は、全学生、教師、スタッフに対して、F2にあたるため「移動しない」よう指示をした
 ・また感染者と同クラスの学生50名をF1として、隔離して検査を行う
 ・大学は1/29から休校していた


◎ハノイ市とハイズン省には、クラスメイトに感染者が発生したため、F1の100名以上の小学生児童が隔離施設に入所。付き添いの保護者も一緒に隔離され、このまま旧正月を過ごすことに。

 ・ホーチミン市などほかの都市の保護者も不安に
  旧正月を家族で過ごせないリスクを避けるため、子どもを学校に行かせない親もいる模様

1/30 急に隔離されたため、小学校に差し入れを届ける家族。着替えや必需品、食料などを運び込むが、封鎖エリア入り口でボランティアスタッフの手によって運ばれる(Tuoi Tre新聞、写真:NGUYỄN KHÁNH)

隔離エリアに入る保護者と児童(Tuoi Tre新聞、写真:NGUYỄN KHÁNH)


*ホーチミン市*
◎ホーチミン市人民委員会は、大勢の人が集まる祭りやイベントの責任者を任命。各地域の人民委員会に対して、自らの判断でその規模、適切な時期を決定するよう指示した


◎南部航空局は、1/30午後からタンソンニャット空港(ホーチミン市)の全職員を対象にCOVID-19の検査を行う。
 ・ハイズン省からの入境者が、ホーチミン市で感染が発覚したことによる措置
 ・今後数日かけて行い、接客するスタッフから行う。

ビンズン省の感染者の件もあるので、空港スタッフはリスク高いと思いますので、万が一感染者が出た場合は、空港が閉鎖される可能性もあります。結果に注目です。

1月30日、医療スタッフがタンソンニャット国際空港でサンプルを採取し、職員の検査を行った。出典:VNExpress、写真:ホーチミン市疾病管理センター

◎ホーチミン市輸出加工区管理委員会(HEPZA)の責任者であるHung氏は、現在のエピデミック状況を抑制し、安全を確保するために、経営者に対して以下の点を指摘した。

 ・労働者がテトで感染地域に帰郷する場合、旅程を追跡できるようにしておくこと
 ・予期せず感染が広がった場合、労働者がホーチミン市に戻れないケースがありうる
 ・21日間の隔離が必要になり、その間の賃金の支払いをする根拠となる通知を発行する用意がある
 ・ホーチミン市人民委員会がこの問題に対して具体的な指示を出すことが望ましい
 ・HEPZAは、旧正月中にホーチミン市に残った労働者に対して、昼食の無料バウチャーを発行して歓迎する


◎新たに市内2校が休校
 ①Bùi Thị Xuân高校(ホーチミン市1区)
 ・生徒の親がVN213便で感染者と乗り合わせていたため
 ②To Vinh Dien小学校(Tan Phu区)
 ・5年生にハイズン省チーリン市に渡航歴のある生徒がいたため


*その他*
◎日本で感染が確認された男性、感染源が不明

 ・1/17にハノイから成田に渡航した男性、日本側の検疫で陽性
 ・同日関西に渡航した女性は英国で発見された変異株に感染していたが、この男性は別の株に感染していたことが判明
 ・したがって、出身地のフートー省、あるいはハノイで感染したとみられる
 ・ただしフート省でのF1はすでに全員が陰性であることが分かっており、感染源は不明のままである


◎ビンフック省教育訓練局は、1/31夕方、省内の幼稚園から高校までの生徒の登校を、2/1から追って通知があるまで停止するよう指示。
 ・学校は規則に従い、休校中に校内を消毒、清掃する
 ・ビンフック省ではCOVID-19陽性者は出ていないが、予防的に実施する
 ・大学は旧正月休みを2/1~とする


◎バリアーブンタウ省人民委員会は、1/31夜、省内の幼稚園から高校までのテト休暇を前倒しして2/2~2/17までとすることを通知
 ・ただしフーミー高校は、感染者とVN231便に乗り合わせた生徒がいたため、2/1~休みとなっている。
 ・バリアーブンタウ省には感染者はいないが、感染地域からの入省者が30名おり、うち14名は陰性、残りは結果を待っている状態。


◎1/31、タイビン省キエンスオン県警察は、Facebookに虚偽のCOVID-19の情報を投稿したとして、19歳の男性を召還した。今後、何らかの刑事罰が科される模様。

以上

冒頭の写真:隔離された小学校の保護者と児童(出典:Tuoi Tre新聞、写真:TRẦN LỆ CHI)

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