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ベトナム コロナ最新情報(速報)2/2 07:00現在

ハノイ市とビンズン省で感染が引き続き発生しています。
ハノイでは検査能力の問題などで、封じ込めが効果的に行われていない模様です。今後、ハノイのより広い地域に対して、より強い規制の発令が検討されていますので、ハノイ在住の方は状況の変化にご注意ください。

変異種はこれまでとは別次元の感染スピードです。
今後1週間ほどは不要不急の移動と大勢が集まるイベントは控えた方がよさそうです。

思いがけず自分が接触者になるリスクが以前よりも高いです。Bluezoneのアプリをインストールされることをおすすめします。

なお、ベトナムは早ければ2月からアストラゼネカ製ワクチンの接種が始まります。詳細は次の通り。

◎2/1、ベトナム保健省のクオン副大臣は、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同で製造したCOVID-19ワクチンの条件付き輸入を承認する決定書に署名した。

・これにより3000万回分のワクチンがベトナムに販売される
・「エピデミック予防の緊急症例」の特例で輸入される
・18歳以上を対象として、2回投与される(14日後に2回目を投与)
・これまで投与を受けた人の間で入院または重篤な症状が記録されなかった
・ベトナム全国に50以上の予防接種クリニック、保管基準を満たす50以上の倉庫、5,000人以上の医師と看護師のシステムがある
・優遇価格で販売される(別の報道では2回の接種で10ドル以下)


◎2/1(月)夕方、ベトナム保健省は新たな感染者は31名と発表

・うち30名が市中感染
・バクザン省に初の感染者(これにより10の省・直轄市に拡大)
・その他の内訳は以下の通り
 -バクザン省:1名
 -ハノイ:4名 ※疫学調査中
 -クアンニン省:5名 ※感染源確認済み
 -ビンズン省:1名 ※19歳女性、患者1644の接触者
 -ハイズン省:17名 ※感染源確認済み
 -ザーライ省:2名 ※ハイズン省チーリン市に関連

 ※ホーチミン市:1名(ただし入国後の検疫で判明)南アフリカ国籍

◎2/1朝、保健省発表の感染者数は1名(ハイズン省)
・1/27の感染の再流行から6日間で271名


◎ホーチミン市の患者No.1660は、変異株に感染していることを確認
 ・2/1 夜、ホーチミン市熱帯病病院のチャウ博士は、1/28(木)VN213便でハイズン省からホーチミン市を訪問した患者No.1660(28歳男性、ハノイ在住)の喉の粘膜のサンプルからゲノム解析の結果を発表した。
 ・英国などヨーロッパで猛威を振るう変異株(B.1.1.7株)と同じであると特定した。
 ・これにより、ハイズン省で発生した感染については、変異株である蓋然性が高い。


◎ベトナムで報告された変異株の特徴まとめ
・感染後1~2日で他人にうつす感染力を持つ(従来型は4~6日)
・感染者と接触後、1時間で感染したケースもある
・毒性が強い証拠はなく、無症状も多い


◎各地で学校の休校、旧正月休みの前倒しが広がる
・ホーチミン市、フーエン省、ハウザン省、カントー市、タンホア省、ライチャウ省、カオバン省、ロンアン省、ドンタップ省、アンザン省、ハノイ市、タイグエン省、ビンフック省、ソンラ省、トゥエンクアン省、ヴィンフック省、ビンズン省、バリア・ブンタウ省、フンイエン省、ホアビン省、バックカン省、ザーライ省、タイビン省、ハイフォン市

・各自治体により詳細は異なるものの、休校、旧正月休みの前倒し、自宅待機(オンライン授業への切り替え)、自主的に休むことができるなどの対応に分かれている。

・ホーチミン市内の大学は学期末試験の延期などの対応

ホーチミン市では2/2(火)からは小学校が休校になったため、弊社の子どもを持つ社員も急遽、子どもの預け先を探すなどの対応に追われました。

※学校内でマスクを着用する高校生たち(Tuoi Tre新聞、写真:DUYÊN PHAN)

※ホーチミン市法科大学は感染対策を強化した(消毒液の自動噴霧器を設置した大学入口の様子)(出典:Tuoi Tre新聞、写真:TTO)


*ハノイ市*
◎ハノイは過去3日間で感染者が急増。より強力な対策を取る模様

・ハノイは1/28~2/1正午までの時点で、19名の感染者が出ている
・ハノイのある感染者は、1名で8名のF1を感染させ、4名のF2に二次感染をおこした
・より早く、より大規模な封じ込め対策が必要だが、ハノイ市は現在、一日あたり5,000件の検査能力しかない
 (ホーチミン市は10,000件以上、ハイズン省でも7,000件以上の検査能力)

・封鎖エリアのゾーニングも狭すぎるとの指摘もあり、現在、保健省およびハノイ医科大学(中央衛生疫学研究所)の支援が必要な状態

・今後、40,000件の検査を迅速に行う体制に立て直し、より広範囲に強力な措置を行うよう検討している

なお、ハノイ市の感染者の2名は、ハノイ市メーリン県での700名もの参列者のあった結婚式に参加していました。そのためハノイでは引き続き、感染者が発生するものと予想されます。


◎ノイバイ空港(ハノイ市)は、空港閉鎖のリスクを回避するため、職員約3,200名全員の検査を行うよう関係当局に要請した。

・これまでノイバイ空港を経由したF1(1次接触者)は、16名おり、F2に関しては数百名規模に上る

・24時間空港を維持管理するために、空港当局は、保健省、運輸省、疾病予防委員会に書簡を送った。

・ノイバイ空港の機能維持は、同空港を拠点にする軍の活動にも影響を与え、ひいては安全保障にもつながるため、非常に重要


◎2/1(月)午後、ハノイ市(ハドン区)の私立Ban Mai小学校が封鎖
・保護者が感染していた(1/24に保護者会に出席していた)
・1/28と1/30に2回の検査を受け陰性だったが、2/1の検査で陽性
・クラスのF1の25名と教師が隔離、F2の25名が自宅隔離


◎ハノイ市Me Linh地区Bach Tru村を新たに封鎖
・2名の感染者が出たことによる措置
・同地区にはこれまでに3名の感染者が出ている


*ホーチミン市*
◎ホーチミン市は、感染地域から戻ってきた船舶の検査を強化

・2/1午後、ホーチミン市海事港湾局は、サイゴン川、ニャーベー川で停泊中の船舶に、COVID-19感染防止対策の検査を実施した
・ホーチミン市疾病管理センターと沿岸警備隊と協力
・軍は、外国の貨物船、荷物の積み下ろしの検査を実施。船舶の運航スケジュール、乗組員の乗降記録、船内での感染防止対策などを検査。

◎ホーチミン市観光協会は、政府に対して請願を行った
・旧正月の旅行シーズンを前にして発生したCOVID-19の再流行により、ツアーの延期、キャンセル等が発生し、旅行業者、観光業者は再起不能の危機に陥る
・レストランや宿泊事業に対する付加価値税(VAT)の50%減免
・2021年、2022年の観光事業の土地賃借料の免除
・優先的な0%金利のローン
・銀行債務の返済延長
・観光関連事業免許の更新料の免除
・レストラン、ホテルの電力料金の引き下げ
・観光事業者の社会保険料納付の延期
・失業保険給付の要件緩和
・失業保険料の納付免除
・失業保険給付金の引き上げ

ベトナムは、2020年のGDP成長率が2.91%のプラスと堅調だったものの、旅行業は̠̠▲59.5%と圧倒的なマイナスを記録しております。何とか持ち直してほしいです。


*その他地域*
◎ビンズン省の二人目の感染者は19歳女学生、感染から10日以上大学に通い、多くの場所で食事をしていた。

・1月末、最初の感染者がハイズン省で感染してからビンズン省カナ集落に戻り、1/18に二人目の感染者と接触、1/31までに相次いで感染が発覚した。

・つまり二人は10日以上、感染を知らないまま行動していた
 これにより、ビンズンでのエピデミックのリスクが高いと見られている
 現在も聞き取り調査が行わているが対象者が多すぎて、困難な模様。

・当該女学生は、ビンズン省の省都Thủ Dầu Một(トゥーヤウモット)市の大学に通っており、16,000名もの学生がF1、F2になった。当該大学は閉鎖中。また周囲のPhú Hòa地区の一部(約3,000名が居住)も封鎖

・トゥーヤウモット市人民委員会は、Phú Hòa, Phú Lợi, Phú Cườngの各地区に対して社会隔離:外出自粛規制を発令しており、不要不急の活動が制限されているほか、カフェ、飲食店はテイクアウトのみの営業となっている。

やはりビンズンもしばらくは感染者が続くと予想されますので、ご注意ください。

◎ビンズン省ディーアン駅でのチケット払い戻しの人々が殺到し、現金が底を尽く

旧正月休みに向けて、すでにチケットを購入している方が多い中でのエピデミック発生。飛行機やバスも払い戻しに応じるとのアナウンスが出てますので、リスクのある方は移動を控えた方が良いかも。


◎ハイズン省、ハイズン市Trần Bình Trọng地区(約60世帯188名)を封鎖
・視覚障碍者の感染者が発生したことによる
・指圧マッサージ師として施術をしていた

※封鎖されたチャンビンチョン通(出典:Tuoi Tre新聞、写真:QUOC KIEN)

◎クアンニン省人民委員会、Vang Danh 石炭社の従業員全員の検査を要請
・労働者に陽性者が発生したことによる
・石炭労働者間のエピデミックを防止するため
・テスト費用は企業が負担


◎ハイフォン市、ハイフォン産婦人科病院の患者受け入れを停止

・陽性者の発生による
・感染源の一つであるPOYUN社の従業員(夫)が陽性、妻が病院で出産し、のちに陽性。
・病院内には約1,000名が隔離されている


◎ホアビン省、2名の陽性者はハノイや大勢の人がいる場所に滞在歴
・いずれの感染もハイズン省チーリン市に由来
・滞在歴(抜粋)
 -患者1:1/23(土)19:00~22:00、患者2:1/24(日)12:0014:00、四川鍋レストランにて感染と思われる
  (中略)
 -1/24(日) 9:45~、チーリンゴルフコース
 -1/24(日) 16:00ごろ、ハノイLáng Hòa Lạc通りのレストランで食事(店舗名は覚えていない)
 (中略)
 -1/28(木)午後、ドクターChươngクリニック(Cao Phong県)受診
 -1/29(金)午後、ホアビン市Đồng Tiến県医療センター受診


◎ヴィンフック省は、2/2 0:00からバー、カラオケ、ディスコ、マッサージ、ネットカフェなどの娯楽事業の営業を停止

・ヴィンフック省は感染者はいないものの、近隣の省での感染拡大しているほか、省内にもF1(一時接触者)が発生していることによる予防的措置


◎アンザン省、感染地域に渡航歴のある対象者76名のうち68名が陰性と発表
 残りの8名は検査結果待ち。引き続き21日間の隔離措置を行う


◎ドンナイ省保健局、感染地域に渡航歴のある対象者70名の全員が陰性であったと発表


◎クアンニン省ハイハ県警察は、勝手にCOVID-19の検問所を設置して、違反者から罰金を徴収していたとして、3人の若者を起訴した。


◎クアンニン省ドンチウ県公安警察は、検疫・検問所を迂回した4名に罰金1億ドン(約45万円)を課した

*その他*
◎情報通信省、2/1(月)13:30時点で、Bluezoneアプリは2700万ダウンロードを達成

 ・Bluezoneはトレースアプリとして、感染者と接触している場合、感染の疑いがある場合に警告。リスク管理に使えます。

・保健当局の追跡作業が容易になり、素早く対象者を隔離することができる。

・政府はすべての政府機関職員、公務員にインストールするよう要求しており、企業の責任者に対しても従業員に対してインストールをさせオフィスの出入りを管理することを推奨している。

・ベトナムの人口1億人で換算すると、5000万人以上のスマホにインストールされている場合に非常に効果的なツールとなるとのこと。

◎税関総局、4/30期限の確定申告をオンラインで行うよう推奨


*番外*
◎中国は偽ワクチンを販売していた80名超を逮捕

以上

冒頭写真:マスクを着用して大学に通学する学生(出典:Tuoi Tre新聞、写真:DUYEN PHAN)

https://tuoitre.vn/bo-y-te-chinh-thuc-phe-duyet-vac-xin-ngua-covid-19-vac-xin-se-duoc-ban-voi-gia-uu-dai-20210201184417791.htm

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