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ベトナム 新型コロナ最新情報(速報版)2/15 20:00現在
三井物産の方がコロナで亡くなったとみられること、さらに同僚の日本人に感染が発覚したことから、政府は、感染源はハノイ市中との判断のもと、さまざまな対策が強化されます。引き続き、情報にご注意ください。
◎保健省発表、2/15 18時、過去12時間の新規感染者は日本人を含む40名と発表
・ハノイ市x2名
・ハイズン省x38名
ハイズン省はすべて検疫下の陽性者ですので、市中感染リスクは低い。
ハノイ市は
①患者No.2234:25歳女性、ハノイ市バーディン区在住
②患者No.2240:43歳男性、日本人
両者とも、13日に亡くなった54歳の日本人(患者No.2229)の同僚で、一次接触者(F1)。2/2にNo.2229と会議で会っていた。
◎亡くなった日本人は、ハノイ市で感染した可能性が高い
2/15午後に開かれた政府のCOVID-19流行対策全国運営会議にて、ロン保健相が発表
・当該日本人は、ホーチミン市内での隔離規則は順守していた
同ホテルで隔離されていた34名の検査結果も陰性であった
・当該患者から採取したウイルスの濃度は非常に高い
感染から5~7日以内と推定される(=ハノイ市内で感染した)
・したがって、ハノイ市での市中感染が発生したとの仮説を支持した
ハノイと周辺地域は警戒を強化し、対策を強化することを提案
※これも何度も書きますが、北部一帯のコロナ株は、英国で見つかった変異株です。ベトナム保健省の検証記録では、感染力の強さはもちろん、エアロゾル感染すると言っており、従来の飛沫感染に比べて空気中を漂う飛沫核から感染しますので、不織布マスクでは防げず、会議室などの密室では簡単に感染します。
※今回の再流行は、英国で報告された変異株ということが最初から分かっていましたし保健当局も繰り返し変異種は異次元の感染スピード(従来比2倍速)と感染力(従来比70%増)ということを警告していました。会社はオフラインの会議はするべきではなかったと思います。
※会議で発表するロン保健相(Tuoi Tre新聞、写真: VGP/Quang Hiếu)
◎フック首相、より徹底した対策を指示
2/15午後に開かれた政府のCOVID-19流行対策全国運営会議にて述べたことは以下の通り
・各保健当局は、ベトナムに入国した外国人専門家の再検査を行う
※亡くなった日本人が日本から持ち込んだ可能性も排除していない発言。
・首相指示05号を徹底するため、多くの人が集まるイベントや祭り、宗教活動をやめることに同意
・学校は休校の可能性があり、オンラインでの授業を検討するように
・5K(ベトナムの感染対策スローガン)を徹底する
特に工場や企業は、エピデミック予防のための管理計画を立てること
監査を強化し、違反に対しては厳格に処分すること
・ワクチンをできるだけ早く人々に届ける方法を検討すること
※ベトナム政府は2月からオックスフォード大学とアストラゼネカが開発したワクチンの輸入を始め、すでにオンラインでの接種予約受付が始まっていますが、優先順位はリスクの高い順(医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人)に決まっています。
◎タンソンニャット空港(ホーチミン市)のクラスター感染は、アラブ地域からの貨物便を介してベトナムに侵入した可能性が高い
・ホーチミン市保健局対COVID-19特別対策チームが発表
-ホーチミン市の疫学的状況について、基本的には安定しており、管理されている(=感染拡大のリスクは低い)
-これまで空港職員、家族、医療スタッフだけでなく、市内でのテストサンプルの採取(バス停、市場、ホテルなど)40,000件以上の検査結果は陰性(=市中での感染はない)
ー感染源は、1/16~17の間に空港で発生したとみており、この期間のフライトの中にはアラブ地域からの便があった(ルワンダの変種 A.23.1株)
-A23.1の感染者はほとんどが無症状で、症状があっても軽症
・ホーチミン市内の封鎖ポイントは、35か所から現在20カ所に。
◎ハイズン省は、2/16 0:00から全土で首相指示16号(社会的隔離=外出自粛措置)を発令
※感染経路をたどりすべてのF1~F5までを集中隔離または自宅隔離を行っていましたが、一向に感染者が減らない状況を踏まえて、これまでの「なるべく限定した地域を封鎖」の方針を転換し、省全体に外出自粛指示を出しました。
※ベトナム政府は従来から「外出禁止」は強く否定しており、したがってロックダウンではありません。生産・物流の活動は継続を推奨しているほか、食料や生活必需品の販売なども継続されます。
※2/15朝、軍の兵士たちが、ハイズン省第2野戦病院に設置される新しい病床を運んでいる(Tuoi Tre新聞、写真:DUC TUY)
※冒頭写真:2/15の会議でのグエン・スアン・フック首相(Tuoi Tre新聞、写真:VGP / Quang Hieu)
以上、北部の方はくれぐれもご自愛ください。
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