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ベトナム コロナ最新情報(速報)2/3 23:00現在

テト(旧正月)前に慌ただしくて更新ができず、最新情報と言えないかもですが、2/3もニュースが山のように出てました。

さらにワクチンの接種予約ができることが分かりました。以下、ご参照ください。

◎ワクチン接種は、VNVCベトナムワクチン接種システムが輸入、流通、接種を担当
・WHOおよび保健省の厳しい基準をクリア
・ベトナム全国に50カ所の接種拠点をもつ
・全国を網羅するGSP標準コールドチェーンシステムを持ち、温度管理を行う
・常に2~8度の温度を保つ、冷蔵輸送車、専用のワクチン保管庫
・ハノイ、ホーチミン、ダナンの3か所に倉庫

・2/1(月)から接種の予約受付を開始した
 価格は確認してくださいとのこと
 ①オンライン予約 ➩ http://vax.vnvc.vn
 ②電話予約 ➩ 1900 633 858
 ③直接予約 ➩ 全国のVNVCセンター
 ④ロイヤルティプログラム ※注:VNVCの会員になることを指す模様


◎アストラゼネカ製ワクチンの特徴
①平均62~90%と良好な予防効果(WHOは50%以上の効果で充分との見解)
②18歳から65歳までに対応
③世界中で60,000人以上に接種し、安全性が確認されている
④英国とブラジルでの臨床試験では100%の人に免疫反応が起こり耐性を生み出した
⑤従来のmRNA(遺伝情報)法よりも安定したベクター技術に基づき開発され、生産効率が高い(短期間で大量生産が可能)
⑥2~8℃のワクチン保管温度で、管理が容易(他社製は-80度など厳しい管理が必要)
⑥従って、リーズナブルな価格で接種できる

また、オックスフォード大学の調査によれば、アストラゼネカ製ワクチンは、感染を3分の2減らしたと発表しました。


◎2/3午前、ベトナム保健省発表、新規感染者は9名
 -ハノイ市x1名、ハイズン省チーリン市に由来
 -ハイズン省x2名、チーリン市に由来 ※1名は2回目の検査で陽性
 -ビンズン省x2名、チーリン市に由来
 -ザーライ省x4名、3名がハイズン省POYUN社に由来、1名は調査中


◎2/3午後、ベトナム保健省発表、新規感染者は20名
 -ハイズン省x14名:9名はチーリン市由来、5名はレロイ地区に由来
 -クアンニン省x4名:チーリン市に由来
 -ザーライ省x1名:イアパ地区に由来
 -クアンナム省x1名 ➩日本から、入国検疫中

 ※保健省によれば、ハノイ市の感染状況は沈静化しつつあると認識


◎現在治療中のCOVID-19(変異株)の患者のうち、86.6%が無症状
・保健省の報告によれば、これは従来のCOVID-19の患者(60%)よりも高い割合
 372名の患者のうち
 -無症状:322名(86.6%)
 ー軽度の症状:44名(11.8%)
 -重度の症状:1名(0.3%)
 -重大な症状(ECMO使用):1名(0.3%) ※この患者は米国から入国(基礎疾患あり)


◎ベトナム航空局は、航空会社に対して、乗客にマスクの着用を義務付け、マスク未着用者の搭乗を拒否するよう文書を送付
・航空会社に対して、空港スタッフ、乗客に対して、空港施設内でのマスク着用の周知徹底、監視を行う義務を課した
・体温チェック、消毒液(アルコール60%以上)の設置、高リスクエリアの定期的な清掃も


◎ベトナム国内線各社、テト(旧正月)の運賃が下落
・COVID-19の感染発生により、需要が急減した
・ノイバイ空港(ハノイ市)の発着数は発生前に比べ50%減少


*ハノイ市*
◎ハノイ市の状況(COVID-19疾病対策委員会との会議から)
・2/1(月)~2/3(水)14:00までに新規で2名の陽性者
・累計で21名の陽性者が発生
・757名のF1(一次接触者)が特定、17名の陽性、711名の陰性、29名のサンプルが検査中
・感染地域からのハノイ入境者は、1/1~ハイズン省チーリン市、1/5~クアンニン省
 合計17,844名、検査済みのサンプル数は17,502名で、4名が陽性、17,498名が陰性、342名が検査中
・ハノイ市疾病対策センターは40,000近いサンプルを採取済み
 リスクの高い順に検査を行っているが、検査に時間がかかっている
・現在、F2のサンプリングを行っており、F3のリスト化に着手したところ
・検査に時間がかかっているものの、すべての感染者の追跡状況は良好で、感染拡大のリスクは減少している

◎ハノイ市、2/5から通知があるまで、ホアンキエム湖の歩行者専用道路の運営を停止

◎ハノイ市は、マスク着用義務違反の摘発を警察に要請した
・すべての感染事例で、マスク未着用であったことから、より強力な対策を図る
・ハドン区警察は、2/2、公共の場でマスク未着用の摘発により、29名、総額4700万ドンの罰金を課したと発表
・ハドン区警察はまた、区内のすべての外国人(1,714名)の監査を実施
 ※日本人は93名だそうです

◎ハノイ市、すべての旅客車両の定員制限を実施
・ハノイ市内を走行する旅客車両、契約車両、バスなど
・乗用車、バスは定員の50%以下、あるいは20名以下のいずれか少ない定員に規制(80人乗りのバスであっても、20人を超えることができなくなる)

◎ハノイ市、大晦日(旧正月)の打ち上げ花火の実施を30カ所から1か所に縮小

ハノイ市は、感染対策レベルを1段上げており、上記の対策が次々と行われています。

※ハノイの感染地域


*ホーチミン市*
◎ホーチミン市の状況

・2/3現在、新たな感染者はいない

・ハノイから来た公証人のF1、37名を特定
 VN7245便に同乗の10名と市内で接触の27名
 26名のサンプル取得済み、現在、結果待ち

 保健所は、公証人が搭乗していた往復便の同乗者を探している
 -1/29 6:30発 VN7245便(ハノイ➩ホーチミン)
 -1/29 19:45発 QH242便(ホーチミン➩ハノイ)

・ビンズン省の感染者(No.1801)のF1
 VJ275便に同乗の52名(客室乗務員を含む)
 50名のサンプルを採取し、47名が陰性、3名の結果待ち

・ビンズン省の感染者(No.1843)のF1
 49名のF1
 46名が陰性、3名は結果待ち

・32名のF2、全員が最初の検査で陰性
 
・最初の感染者(ハイズン省から来たNo.1660)のF1
 VN213便の143名の乗客と客室乗務員のうち、136名が陰性、7名が結果待ち

・クアンニン省およびハイズン省からの入境者794名の医療申告
 683名が陰性、1名が陽性(患者No.1660)、88名が結果待ち

◎ホーチミン市、新たに1区(Bui Vien通り)の一部を封鎖
・患者No.1883(ハノイ市の公証人)が訪問した、Sabroso Cafe
 1/29 9:00~10:00に来店し、コーヒーを飲んだ
 その他、Tan Binh区の麵屋、5区のマッサージ店を訪問

※Sabroso Cafe(Bui Vien通り、1区)は、ハノイの公証人(患者1883)が1/29に訪問した後、封鎖された(Tuoi Tre新聞、写真:NHẬT THỊNH)

◎ホーチミン市保健局、来院者の虚偽の申告により病院関係者20名を緊急隔離
感染地域からホーチミン市に来た来院者が、ホーチミン市在住と虚偽の申告
 その結果、F1となった病院関係者20名が隔離される事態に

◎ホーチミン市交通局、投資プロジェクト管理委員会は、主要な交通プロジェクトの建設工事現場の感染予防対策の監査を組織。また、建設労働者が帰省しないよう旧正月期間中も工事を継続する

◎ホーチミン市党委員会書記のグエン・ヴァン・ネン氏は、「エピデミック」と「経済発展」の両方と戦い、さらに人々がテト(旧正月)を楽しむことをできるようにするという「二重の目標+1」を実行するよう市に要請した。

つまり、何度も書いてますが、ベトナムの方針は、感染地域を適切な大きさでゾーニングして封じ込め、感染者との濃厚接触者を追跡、隔離する一方、適切に感染対策を行った上で、生産活動を継続し、感染地域であっても物流を止めないということを何度も何度も強調し過度に経済が委縮しない「戦時下の経済体制」を目指しています。2度にわたるインドシナ戦争を長期に戦った国だからこその戦略ですね。


*ハイズン省*
◎ハイズン省の状況(COVID-19疾病対策委員会との会議から)

・基本的にPOYUN社が主な感染地で、235名中150名を占める
・全体としては検査が増えるごとに感染者が減っている
・ただし、本日発生したCẩm Giàng県とNinh Giang県の2名の感染者の感染源が不明
・現在、この2名の感染経路の確認と、F1接触者の追跡に集中している
・更なる感染に備え、3番目の野戦病院が2/6から稼働開始

◎ハイズン省POYUN社の労働者37名が2回目の検査で陽性

◎ハイズン省、2名のカラオケ店女性店員が陽性
・Cẩm Giàng県Tân Trường地区を緊急隔離(2/3 18:00~21日間)
・住民約14,200名が封鎖地域内に隔離される
・800名を超えるF1、数千名のF2、F3を追跡中

◎ハイズン省、バクダン幼稚園に園児75名を含む約190名が隔離中
・キッチンが設置され、3食温かい食事が提供される
・軍により2段ベッドが運ばれ、集中隔離の環境が整ってきた
・臨月の保護者も隔離されており、出産に備えて医師、看護師がサポート

※集中隔離を行っているバクダン幼稚園(Tuoi Tre新聞、写真:VU HUE)

◎ハイズン省警察の取り締まり状況によると、
ー虚偽情報の拡散(Facebookなど)x6名
ー公共の場でのマスク未着用x80名
ーマスク廃棄違反(不法投棄)x10名
ー都市秩序違反x30名
ー事業所の感染対策違反x1社
ー低品質の医療用具の販売x4社
ー公務執行妨害(酔っ払いによる検温と医療申告の拒否)x1名
罰金総額8,000万ドンとなった。

なお、こうした取り締まり強化の副産物として、指名手配容疑者(麻薬の輸送)1名を逮捕した


*ビンズン省*
◎ビンズン省、患者1843(女子大学生)のすべてのF1(525名)が陰性

◎ビンズン省トゥーダウモット大学周辺の隔離地域10,000人以上に対して、差し入れ相次ぐ
 COVID-19の流行地域で生まれた「お米ATM」も登場

◎ビンズン省、4名の陽性患者の感染源を特定
 4件ともすべてハイズン省チーリン市に由来

これにより、ビンズン省での感染拡大のリスクはかなり下がったといえます。ひと安心です。

※隔離エリアの境界で差し入れを間接的に受け渡しする(Tuoi Tre新聞、写真:BÁ SƠN)

※隔離エリア内に無料のお米が用意された(Tuoi Tre新聞、写真:BÁ SƠN)

*その他地域*
◎クアンニン省の状況(COVID-19疾病対策委員会との会議から)

・74,000を超える人々を追跡し、42名の陽性者を発見
・引き続きF1の検査をスピードアップする
・ハロン市のスクリーニング検査では、3名の陽性者を発見
・引き続き、検査能力の増強を行う

※クアンニン省の検疫・検問所(写真:ベトナム保健省)


◎ザーライ省、14人目の感染者はタクシー運転手

・国立マラリア研究所の感染者3名を運んだタクシーの運転手


◎クアンナム省保健局は、日本から帰国したベトナム人が陽性と発表
・2/1 VJ5925便 22:00ダナン着(座席番号21E)
・乗客54名は入国検疫(隔離)中


◎トゥアンティン=フエ省は、空港、港、バスターミナルのすべての職員に検査を実施


◎ダクノン省、省幹部および公務員にテト期間中に流行地域に帰省することを禁止
・テトの祭りをすべて中止
・大晦日(旧暦)の打ち上げ花火については、混雑を避けて実施


◎ドンナイ省、省内の企業に対して、省外出身労働者の帰省を禁止するよう文書を送付


◎クアンビン省、省内の幼稚園、各種学校に対して、2/4から2/21まで旧正月休みにするよう指示


◎タイグエン省警察、COVID-19に関する偽のニュースをFacebookに投稿したとして、500万ドンの罰金を課した


◎タイビン省Thái Thụy県警察は、38歳の女性に対して、Facebookに虚偽の投稿を行ったとして、罰金750万ドンを課した


◎バクザン省ヴェトエン警察は、2/3、25歳男性に対して、医療隔離義務を逃れたことにより750万ドンの罰金を課した

※子供たちはバクダン幼稚園の隔離中に無邪気に遊んでいる様子(Tuoi Tre新聞、写真: VŨ HUỆ)

*最後に*
◎隔離中の子どもたちのことを考えよう!(Tuoi Tre新聞から)

・隔離中の最初の7日間は問題なく過ごせる
・7日~14日の間にストレスが高まり、制御不能、攻撃的、指示に従わない、落ち着きがない、身体の痛みを訴えるなどの行動が現れる
・教師と保護者も疲れはじめ、子どもたちの感情に寄り添えなくなる、怒りを覚えるなどが現れる
・旧正月に家族で会えない寂しさも含め、社会の人々が彼らの困難に対して、愛のメッセージを伝えましょう!

ベトナムの新聞、メディアはすべて当局の検閲が入ります。
したがって、共産党、政府の考えに沿った報道しか行われません。
報道の自由度の低いベトナムですが、こうした前向きな呼びかけやボランティアや医療関係者の献身を伝えるなど、ポジティブなメッセージを新聞が送り続けるのはとても良いことだと思います。

特に、幼児が隔離されているニュースを見るのは辛いです。

以上

冒頭写真:COVID-19疾病対策全国運営委員会とハノイ市、クアンニン省、ハイズン省のオンライン会議(Tuoi Tre新聞、写真:VGP)

https://tuoitre.vn/ben-trong-truong-mam-non-co-75-tre-cach-ly-me-oi-toi-roi-sao-chua-ve-nha-20210203182357395.htm

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