ベトナム コロナ最新情報(速報)1/30 21:00現在
◎1/30午後、保健省発表の感染者数は28名
・ホーチミン市(2名)は市中感染はなし
※1名は午前の速報で既報(ハイズン省の結婚式に参加後、1/28にホーチミン市に渡航)
※1名は米国人で、1/28にタンソンニャット空港から入国後、陽性
・残り26名はすべて市中感染
ーザーライ省:2名 ※ハイズン省チーリン市に由来
-ハノイ市:2名
※1名は40歳男性、Nam Từ Liêm区の住民で、患者1584と接触歴
※1名は34歳男性、Đông Anh県の住民で、患者1694と接触歴
-クアンニン省:4名 ※すべてハイズン省チーリン市に由来
ーハイズン省:18名 ※疫学調査中
28日の最初の感染発覚から3日目で1~2次感染者の発覚にステージが移っています。
ベトナム政府はまだ公式に変異株と特定していません(1/31中には分かる見込み)が、日本で検出された結果からベトナムでも変異株の侵入が起きたとみられています。これは感染スピードが速く、最初の感染者との接触から2~3日(従来は4~6日)で他人を感染させる力があります。
また当初はPOYUN社やヴァンドン空港の職場内での感染でしたが、結婚式やパーティーで感染しているケースが相次いでいます。わずか1時間の出席で感染したケースもあり、改めてマスク着用、集団で集まらないことが大事かが分かります。
保健当局はF5(5次接触)まで追跡しており、今までより広範囲に追跡が行われています。そのため、まったく身に覚えがなくても思いがけず自分がF4、F5になるケースが予想されますので、当面、不特定多数がいる人混みはできるだけ避けた方が良さそうです。
一方で、ベトナム政府は、現状では保健当局の予測値(1日200~300名)の範囲内であり、依然として封じ込め対策は機能しているとの認識です。また現在10,000名の感染者の発生を想定して準備しているとのこと。
経営者においては、社員に対して感染地域に帰郷する際は、行動内容を記録し把握させるよう指導が必要なほか、テト休みをずらして休暇をとるシフトの検討、21日間の隔離措置を受けてしまった場合の賃金の取り扱いなどについても検討すべきでしょう。
政府がコミットした封じ込め期限まであと7日、旧正月を安心して迎えたいですね。
*クアンニン省*
◎クアンニン省党委員会のKy氏によると、感染発覚の1/28~30の3日間で、ヴァンドン国際空港とĐông Triều地区の12,000名のスクリーニングを行い、8,000近いサンプルを採取したと述べた
・省保健当局は積極的に封じ込めに対処し、省内の保健セクターの全スタッフを動員して、追跡、サンプリング、検査のスピード向上と検査容量を増加させている。
・コロナ新株の感染スピードの特異性のため、現在、F1~F5(感染者との1次接触者から5次接触者)まで追跡している
・旧正月に向けた生産と商品の流通を確保するとともに、感染地域の農業や水産物の収穫など生活の混乱を最小限に抑える対策を講じている
◎クアンニン省人民委員会は、ヴァンドン県全域に対して、1/30 12:00~2/21 12:00まで、首相指示16号を発令(社会隔離=外出自粛)、一帯を封鎖。
◎クアンニン省人民委員会は、1/30 16:00~2/21 16:00の間、An Sinh地区に対して首相指示16号(社会隔離=外出自粛)を発令、一帯を封鎖
◎クアンニン省では、公立および民間の医療従事者、医学生7,000名以上が動員され、今回のエピデミック(地域での蔓延)との「戦い」に対応している。
※1月30日深夜1時、Đông Triều地区を一軒一軒回ってサンプルを採取している追跡部隊。「すべての道路を歩き、すべての家をノックする」をモットーに、徹底的なスクリーニングを行っている(出典:Tuoi Tre新聞、写真:NGUYEN THANH)
※Đông Triều地区の「ホットスポット(感染地域)」では、F1症例(一時接触者)の100%がサンプリングされた。(出典:Tuoi Tre新聞、写真:NGUYEN THANH)
*ハイズン省*
◎ハイズン省人民委員会は、1/29 07:00 からNam Tân地区(Nam Sách県)を封鎖した。(75世帯1,345人)
Nam Tan地区は、ホーチミン市、ハノイ市、ザーライ省で発覚した感染者が参加していた結婚式が行われていた。
*その他地域*
◎ハイフォン市、ハイフォン小児病院を再開。病院関係者2,032名全員の陰性が確認されたため(感染した幼児の治療にあたり1/28から閉鎖されていた)
※封鎖されていたハイフォン小児病院(出典:Tuoi Tre新聞、写真:GỌC ÁNH)
◎タインホア省、サッカー Đông Á Thanh Hóa と Nam Địnhの試合を無観客で実施するよう指示(1/30 17:00に実施)。ハノイの学生(F1)が帰郷していたことに伴う措置。
◎タイビン省、ハノイで感染発覚した患者が立ち寄っていたことにより、緊急で接触者を追跡
◎ドンタップ省ドンタップ大学は、講師がVN213便に搭乗し、ホーチミンで発覚した患者と濃厚接触していたため、大学の休校を決定。保健省の通知を知り、この講師は保健当局に自主的に申告していた。VN213便については、患者付近の乗客17名を追跡、検査を行っている。
◎フンエン省は、ザーライ省での感染者発生を受け、省境に検疫・検問所を設置した。ビンディン省もザーライ省を結ぶ国道19号線に検疫・検問所を設置。
◎ダクノン省、感染地域からの入省者16名を特定、検疫を行っている
◎ダクラク省、感染地域からの入省者6名を特定、検疫を行っている。
◎国防省は、1/30午後、第三軍区の化学防護部隊をザーライ省に派遣した。
・Ia Pa地区、Ayun Pa地区で5名の感染者発生による
・対象地域の消毒を行う
※ザーライ省の3名については、1/21のIa Pa地区での結婚式で市中感染したとみられる
※最初にハイズン省で感染した患者1612と接触してわずか3日以内で市中感染していることからも、保健省が警告する従来より50~70%感染スピードが速いことを裏付けている
※ザーライ省は現在、学校を通知があるまで休校としている
以上
冒頭写真:クアンニン省の「戦い」に臨む数千人の医療関係者と医学生(出典:Tuoi Tre新聞、写真:NGUYEN THANH)
ベトナム保健省のスローガン「5K」
ーKau Trang マスク着用
ーKhu Khuan 消毒
ーKhong Cach 2mのソーシャルディスタンス
ーKong Tu Tap 集まらない
ーKhai Boa Y Te 医療申告する
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