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ベトナム コロナ情報 2/15 8:00 現在

◎ベトナム保健省は昨夜、2/13に亡くなったとみられる日本人男性が、新型コロナに罹患していたことを緊急通知

昨晩、領事館のメールでも通知が来ておりましたが、きちんと隔離措置を取って入国後の死亡のため、引き続き感染原因の調査が行われています。

保健局によれば、
1.亡くなったのは三井物産で働く、日本国籍の54歳の男性(患者No.2229)
2.1/17にタンソンニャット空港(ホーチミン市)から専門家として入国
3.1/17~1/31まで同市Tân Bình区で集中隔離
  隔離中の2回の検査(1/17および1/31)は陰性
4.2/1、ハノイに移動(VN254便)し、Tây Hồ区のホテルに宿泊
5.2/1~2/13まで、ホテルと会社の間を往復して勤務
6.2/13 19:00頃、ホテルの部屋で亡くなっているのが発見された
7.2/14 患者がSARS-CoV-2の陽性であることを確認
8.2/14夕方、ハノイ市保健局は接触者を発見するため緊急通知を発行
  死亡原因を調査中

9.ハノイ市警察、タイホー区警察、刑事警察(PC02)、刑事技術部(PC09)は連携して本件を捜査。外傷などなく事件性はないとのことで、ハノイ市疾病対策管理センターや保健当局に通報。タイホー地区医療センターの即応チーム3が急行してサンプル採取した。※ハノイ市警察は、現場検証などに携わった多くの警察関係者のF1~F3のリストを緊急に作成している。


※およそ2週間の隔離中の2回の検査で陰性であったにもかかわらず、さらに2週間後にお亡くなりになったということは、ベトナム国内で感染した可能性も考えられますので、感染原因の情報が待たれます。

※ホーチミン市での感染の再流行は、英国で報告された変異株ではなく、ルワンダで報告された変異株とゲノム解析されており、これは東南アジアで初めて確認されたケースということで、北部で発生している感染とはことなります。
そのため、ウイルスがどのタイプか解析が進めば、感染源が日本なのか、ベトナム北部なのか南部なのかのおおよその見当がつくと思います。

なお、南部は北部と違うウイルス株ということが判明したこと、空港からクラスターが発生したこと、ルワンダの株は英国ほど感染スピードは速くないことから、感染の範囲は当初よりも狭いと思われ、ホーチミン市での感染も抑え込まれつつあると楽観ムードが出ていた矢先でした。


◎緊急通知の概要(領事館のメールから)
(1)IBISホテル、ホーチミン市(1月31日夜)
(2)ホーチミン市発ハノイ市行きベトナム航空VN254便(2月1日11時発13時20分着)
(3)タイホー区クアンアンのタイホー通り2号にある「サマセット・ウェストポイント・ホテル」(2月1日から13日まで)
(4)ホアンキエム区ファンチュトリン23号の「サンレッドリバー・ビル」(9階の903号室及び2階の「東京レッドグリルレストラン」(2月2日12時から13時まで)。
(5)タイホー区クアンアンのXuan Dieu通り168号にある「八十八商店レストラン」(2月3日18時から20時まで)
(6)タイホー区クアンアンのXuan Dieu通り51号にある「ラッフルズ・メディカルクリニック」(2月4日朝、2月8日)
(7)バーディン区リンランのKim Ma Thuong75号にある「とり吉(とりきち)レストラン」(2月5日19時から21時まで)


※社命で赴任し異国で孤独にお亡くなりになられたご当人およびご家族の無念は想像に余りあるものがございます。赴任したばかりで体調の変化にも対応しにくい状況にあったとも想像でき、これが日本であったらと悔やまれます。ご冥福をお祈りいたします。

冒頭写真:サマセット・ウエストポイント・ホテル(ハノイ市タイホー区)は封鎖され、除染されている 写真:政府提供

https://tuoitre.vn/ca-covid-19-quoc-tich-nhat-o-ha-noi-duoc-phat-hien-mac-benh-sau-khi-tu-vong-trong-khach-san-20210214184734131.htm

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