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内的体験: 無神学大全 (ジョルジュ・バタイユ・河出文庫 )レビュー


内的体験: 無神学大全 (ジョルジュ・バタイユ・河出文庫 )レビュー


バタイユはニーチェの影的存在である。 彼の哄笑は虚無的世界観にあってそれを哄笑する事でバランスを保持しようとしたにすぎない。 ニーチェと同じく彼も「虚無的世界観」の閉じた球体の中でジタバタと苦悩したのである。 「内的体験」とは虚無体験である。 物質界の足場を全て消失したら誰でも体験する。 しかし、その虚無空間を打破し、さらに先に進むのは頗る困難である。 これは自らが実体験せねば実感として理解し難い事である。 内的体験と言ってもピンキリ、諸段階があるからであり、自らの体験内容しか語る事しか出来ない。
閉じた虚無空間、球体の中での想念の乱反射である。

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梅崎幸吉
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