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デジタルファブリケーション技術

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チョコレート3Dプリンターでつくりました

先日開催された国内初の「NFTアート」のオークション。 出品された中でも特に話題を集めた、Sputniko!さんの作品『ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩』の製作の一部を担当しました。 ムーンウォークマシンを、フード3Dプリンター”Procusini5.0″でチョコレートを材料にプリントしています。先日から、ファブラボ神田錦町ではチョコレート3Dプリンターの実験がつづいていますが、今回このような展開につながったことを嬉しく思います。 3Dプリントのためのオリジナルデータ

3Dプリントのヒゲ問題

一般的な3Dプリンター(樹脂積層型、FFF型、FDM型などと呼ばれる)で、しばしば問題になる「ヒゲ」現象。積層する樹脂がうまく前のレイヤーに乗り切らず、ヘッドで引きずってしまうことに起因するトラブルです。その対策をしましたので、備忘録の意味も込めてここに記載しておきます。 どんな現象なのか この写真を見てください。綺麗にカーブをつくりたかったのですが、樹脂がもじゃもじゃしています。これが原因で、その後のプリントも綺麗に進めることができず、造形不良となっていました。 どん

浜松のイノベーション拠点「FUSE」誕生

浜松駅から徒歩5分。ザザシティ浜松という商業施設の中央館地下フロアにこの7月誕生したのが、イノベーション拠点「FUSE」だ。浜松いわた信用金庫が事業主となり、Hub Tokyoが運営をするこの拠点は、地域の起業家や経営者はもちろん、新規事業開発や第二創業に関わる人々が集うことをめざしてオープンした。 東京・目黒のHubTokyoがこれまで発信してきた社会への提案は既知のものと思うが、それを追いかけつつも、浜松ならではの地域イノベーションが誕生する拠点となるのだろう。 『ス

UPLOADで未来を考える

デジタルファブリケーションとは・・・ レーザーカッターや3Dプリンタなどの、コンピュータと接続されたデジタル工作機械によって、3DCGなどのデジタルデータを木材、アクリルなどのさまざまな素材から切り出し、成形する技術。 〜略〜 今後、技術発展によってより多様な分野へと影響が拡大していくと考えられる。 https://artscape.jp/artword/index.php/デジタル・ファブリケーション 日々、「今後の発展」について、思考をする仕事なので、時々SF的映画やド

読んでおきたい記事

ここにはadditive manufacturingに関する記事をまとめていく。自身の備忘録的にも。 80人のAdditive Manufacturingエキスパートは、2020年をどう見ているか。

Tsukuba Mini Maker Faire 2020

2020年2月15日(土)16(日)の日程で、「つくばミニメイカーフェア(tmmf)」が開催されました。 その中のセッションのひとつ、「つくる場=つくばをつくる」というトークセッションに登壇しました。 つくば市で技術教育をされている川俣先生、ファブラボつくばのマスターすすさん、消防車や救急車を製造するスタートアップ企業ベルリングの飯野さんと、モデレーター役の私という4人で、つくばの地ならではの「つくる場」について考えるセッションでした。 事前の議論は教育から起業までの領域に

Additive Manufacturing(付加製造)に関するレポートをよんで

超要約すると、 『大量生産の現場で活用するには自動化が不可欠である。現在はプロトタイピング用途が強いが、将来的に各生産要素が自動化されることで、製造コストの削減が期待できる。しかし、多種多様の製品を生み出す3Dプリンティング技術の自動化を目指す上で、品質管理は最も難しい作業のひとつである。』 このレポートはネガティブにも、ポジティブにも捉えられる。この辺りの早期研究の意味合いもあって、諸外国では大規模投資の元、AddtiveManufactuingセンター、つまりは3Dプリ