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「探偵はサウナで謎をととのえる」というサウナ&ミステリの小説を出版する事になりました!

サウナおじさんな私ですが、富士見L文庫様より「探偵はサウナで謎をととのえる」というタイトルの小説を出版させていただくことになりました!

発売日は11月14日。サウナとミステリの「こういうの好き」を詰め込んだ小説です。手に取って楽しんでいただけたら幸いです。

どんなお話なの?

本作は、サウナ好きのお爺ちゃんと、その義理の息子のコンビがサウナの力を借りながら事件を解決していくという、全6話からなる連作短編形式のミステリです。すべての事件の答えは、サウナが教えてくれる

探偵、櫓竜太郎(やぐら・りょうたろう)は60歳で定年退職した元刑事。そして義理の息子、水田龍二(みずた・りゅうじ)は静岡県警に勤める現職の刑事です。

この竜太郎、現役時代は「スジ読みの櫓竜(ロウリュウ)」の異名を持つ敏腕刑事。しかし引退してからは、ただの冷え性のお爺ちゃんに。安楽椅子探偵に憧れ、龍二に事件の話をせがんでは解決しようと試みるのですが、出てくるのは的外れな推理ばかり。すっかり錆びついています。

そんな竜太郎ですが、サウナに入ると様子が一変!膝の痛みは消え、目には現役時代の鋭さが宿り、お肌と脳細胞が活性化!「ととのいました」の決め台詞と共に、颯爽と事件を解決するのです。

どんな場所が舞台なの?

本作の舞台は、探偵コンビの勤務先でもある静岡県です。中でも、静岡県東部、富士山麓の富士・富士宮あたりが中心となっています。

作中、2人は様々なサウナへと足を運びますが、このサウナ、全て実在するサウナを元にしています。

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実はこれらのサウナ、私の良く行くサウナでもあります。言ってみれば「ご近所のサウナを舞台にしたミステリ」なのです。

5話目まではご近所中心ですが、最後の6話目では畏れ多くも水風呂の聖地、「サウナしきじ」さんに立ち寄らせていただいております。

コロナ禍の現在、外出や遠出を控えている方も多いかと思います。富士山周辺のお風呂マップに思いを馳せながら楽しんでいただければ嬉しいです。富士山周辺にはたくさんあるんですよ。お風呂。

サウナ要素は?

本作は探偵コンビが主役のお話ですが、3人目の主役もいます。それは、サウナです。サウナさんなのです。

実は私は、サウナ大好きおじさんであり、「サウナ・スパ健康アドバイザー」でもあります。趣味が高じて資格を取っちゃいました。

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その知識と偏愛を生かして、作中にもいろいろなサウナや温浴施設の楽しみ方、そして、「サウナあるある」を盛り込んでみました。サウナ好きの方であれば「わかる」と楽しんでいただけるかと思います。

そして、サウナに興味はあるけれど体験した事はない、という方にとっては、「こんな風に楽しむんだ」と、サウナ好きの皆さんが通ってきた感動を追体験していただけるお話にしてみました。なっているとといいな。

どういった経緯で出版する事になったの?

ところで、なんでまたサウナ&ミステリの書籍を出版するようになったかというと、コンテストに応募して特別賞をいただいたからなのです。

小説投稿サイト「カクヨム」さんにて開催された「オーバー30歳主人公コンテスト」という、「主人公が30歳以上の小説のコンテスト」にて、特別賞を受賞し出版するに至りました。

嬉しい反面、本作は「お爺ちゃんとおっさんが主役で舞台がサウナ」という少々暑苦しいお話です。キラキラした女性向けの作品のイメージが強い富士見L文庫さん的にはどうなのだろう、と危惧していました。

ところが、快くご指導いただいて無事出版する事ができました。書籍化のお話しをいただいたのは3月初頭ころ。ちょうど非常事態宣言が出された頃でした。顔を合わせての打ち合わせはできず、お互いに手探りでリモートでの打ち合わせを行いながらの作業となりました。まだ新型コロナウイルスに対する情報も少なく、不安ばかりが広がっていた大変な状況のなか、編集・校正をしていただいた皆様、本当にありがとうございます。

また、カバーイラストをはじめ、各話に添えられた可愛いイラストは、しわすださんに描いていただきました。「おっさん2人が半裸でサウナに入ってるイラストとか大丈夫だろうか…」と心配していたのですが、とても素敵なイラストに仕上げて頂きました。大変ありがとうございます。

最後にひとこと

おじさんは文庫本が好きです。東京へ行く際には、新富士駅のホームの売店で1冊買い、行きに半分ほど読み、帰りにもう半分を読むなんて事を良くしています。そんなおじさんが、まさか書く側に回るとは思いませんでした。

多くの方々にお力をいただいて、1冊の文庫本と言う素敵なパッケージに仕上げて頂きました。本当に感謝感激です。

読むのにちょっと体力や気力を使うような本でなく、気楽に軽く読める系のお話です。皆様に手に取ってもらい、楽しんでいただければ幸いです。

最後に、本記事を読んでいただいた皆様にひとこと。

サウナはいいぞ。

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