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欲しかったのは、まどろみの時間

「布団に入りたい」
 日曜日の昼下がり、こういう欲求が湧くのは自然なことだろう。
 私は今日、「布団に入りたい」の意外な正体に気がついた。私ならではの話だが、ちょっと聞いていってほしい。


今日のりかちゃん

 今日は、木曜日から土曜日の疲れもあって、昼まで寝ていた。もそもそと起き出してきて、食事を取ったのが14時頃。ひとまず空腹が満ちたところで、思った。

「布団に……布団に入りたい……!」

 しかし、昨晩はそこまで夜ふかしもしなかったので、ざっと12時間超寝たばかりである。まだ寝足りないのか? まあ、15時までなら昼寝をしてもなんとかなるだろう。私は15時に目覚ましをかけ、布団に寝転んだ。

寝たいのか寝たくないのか

 布団の中で目を閉じてぼんやりしていると、さまざまなことが頭に浮かんできた。

 書きたい物語のイメージとか。
 最近ハマっているゲームの続きの妄想とか。
 とりとめのない思考とか。

 いきいきと思考がとっ散らかるのは、楽しいのだが、寝られるかというと答えはNOだ。
 まああんなに布団に入りたかったのだし、そのうち眠くなって寝てしまうだろう。そう思って、私は思考の流れるままに身を委ねて、目を閉じてぼんやりしていた。

布団に入りたいの正体

 ……そして、30分が経過した。
 まったく眠くならないどころか、たくさんのイメージや思考が私の頭の中を飛び交っていた。

 寝られないんだったら、そろそろ起きて布団から出るか?
 いや、私は「布団から出たくない」。「布団に入りたい」気持ちは消えていないのだ。

 この気持ちはどういうことだ? と悩んでいると、ひとつの答えに行き着いた。

 そうか! 私は「布団の中でリラックスして、自由な思考を働かせる時間」が欲しかったんだ!!

眠りと夢に近付く時間

 私は小説を書くのが好きだが、このネタをどこから持ってくるかというと、寝ているときに見た夢ということがままある。
 昼寝で見た夢を材料に、19万字の異世界ファンタジー小説を書いたこともあった。
 私の想像力がいきいきと羽ばたくのは、きっと眠りに近いときなのだろう。

最近のりかちゃん

 しかし、最近の私は、日中しっかり活動していて、昼寝を全然していない。
 しかも、夜寝る前にも、次の日の予定や、翌朝きちんと起きられるかどうかという心配で、頭がいっぱいのまま、眠りについていた。

 そう、寝るか寝ないかぼんやりした、自由に想像力を働かせる時間が、不足していたのだ!

必要な条件

 今日、意図せずその不足を補えたのには、さまざまな理由があったと考えられる。

 まず、「布団に入りたい」という欲求に素直に従ったこと。寝るときの夢に近付くには、やはり布団は欠かせない。
 やわらかくて、あたたかくて、安全地帯。布団は偉大である。

 さらに、寝ようと思って、YouTubeの「α波を誘う」みたいな謳い文句の動画をかけていた。これもよかったと思う。
 α波はリラックスしたときに脳に現れる脳波。そう、布団の中で、リラックスすることも大事だったのだ。

 あと、これは自戒なのだが、最近人恋しさに負けて、通話をしながら体を休める、みたいなこともしていた。体を休めるだけならそれでもかまわないが、想像力を働かせるなら、ひとりのほうが邪魔がなくていいだろう。
 人恋しさに、たまには勝たなくてはいけない。

今回の教訓

 今日は結局、15時までしっかり、ぼんやりうつらうつらする時間をとった。睡眠を取っていないので休まっていないかと思いきや、想像力がうんと羽を伸ばしたので、気分が良くなった。これは定期的にこういう時間をとらないといけないだろう。

 ただ、ひとつ問題なのは、今回もそうだったが、布団の中で想像力を羽ばたかせると、楽しくなってきてしまう。興奮して、睡眠になかなか移れないのだ。だから、夜寝る前にこの時間をとるのは少し難しい。週にいっぺんくらいなら、いいかもしれないが。

 しばらくの間は、午前行動が多い。午後、体を休めるついでに、小一時間ほど想像力を遊ばせる時間をとってもいいのかもしれないと思った。

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