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28.事前実習とてんかん発作

大学3年生の後期は、復学したこともありバタバタしていました。

相変わらず早朝の電車に乗ってラッシュを避けて通学していました。

そうこうしている内に、4年生になりました。

そう、3年時に受けることができなかった教育実習分を、1つ下の子らとともに行くことに。

ただ、この身体だから、自宅から徒歩15分圏内の出身中学での実習を打診したのですが、「附属校にて実習を行う慣例」から適えられず。最終的に当時の学長まで直談判を行いという異例のことをやらかしたのですが「前例がない」ということで泣く泣く附属校へ。

実習は附属の中学校で行うのですが、希望していた中学校はとても遠い場所にあり、大学の近くにある中学校に変更してもらえました。

事前実習の講義が何日か続き、分厚いレポートをまとめたところまでは良かったのですが、事前実習が終わってホッとしたのでしょう、「てんかん発作」が出てしまったのです。

てんかん発作は生まれつきの先天性のものもありますが、私のように開頭手術を受けた人には後天的に出る場合があります。

もちろん脳波を計測したりと定期検査は行っていました。発作止めで抗てんかん剤は毎日飲んでいましたが、復学したとはいえ急激なストレスと過労が祟ったのでしょうね、家の中で倒れてしまいました。

大発作が起こった経験がなかったものですから、母がビックリして、昼間で男手もなかったことから、お隣の自営業を営んでいるご主人に助けを求め、ハイ2回目のエマージェンシーコールで救急車行き。私は主治医の待つ病院に運ばれ一晩入院することに。

てんかんって辛いです。私の場合は頭を手術しているので、発作が起こり始めるかなと思ったら、頭の傷がズキズキと痛みます。これは今もです。特に体調がすぐれない時には弱いところに来るので、すぐにズキズキと。その後、麻痺した右手が痺れて来ます。

これは私の一例なので個人差はありますが、てんかんを持っている開頭手術経験者は、大抵は麻痺した身体の箇所に異常が出たりします。

一晩病院で泊まった後、病院の人からこそっと言われたのですが「車の運転は避けて欲しい。」と。自損もそうですが、人身事故になった場合を考えると大変ですし。たまにありますもんね、運転中の発作で事故を起こしてしまう例が。。。

当時は、てんかんを持つ人は免許は取得できませんでしたし、免許を持っていても運転しないように進言されていました。

私は免許の取得前に病気になったので、免許そのものがありません。そして今後も取得する気はありません。

ただ、免許を取っていたら良かったと思うのは、免許自体、身分証明書になるので、私はそれがないので時々困ります。まあ、代わりのもので対処していますが、ちょっと不便です。

とまあ、教育実習の前にこういうことが起こってしまったので、不安な船出となりました。

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