会いたい

最近、さくらももこの『憧れのまほうつかい』を読みました。

タイトルからファンタジー小説と推測して毎回避けていたのを、実際はエッセイと分かって早速借りました。おそらくこれで大学の図書館で所蔵されているさくらももこのエッセイは、すべて読んだと思います。

さくらももこがデビュー前に、たまたま手に取った絵本にひとめぼれし、その作家エロール・ル・カインゆかりの地にのちに訪れたことについて書かれています。

わたしはその本筋の方ではなく、

さくらももこが出会ったとき、彼はすでに故人でショックだったこと。それはシャガールが死んだ時よりもショックで、家に帰り部屋でひっそり泣いたこと。

そっちの方に胸がぎゅっとなって、それを絶対ノートに書きたいと思いました。

ショックなのは、こんなに好きで、それを伝えたくても故人である以上決して会うことができないからです。

このとき、わたしもさくらももこには会えないんだ、と思いショックを受けました。

あなたにとってのエロール・ル・カインは、わたしにとってのあなたなのです。

(エロール・ル・カインにとっては誰だったのでしょうか・・・)

わたしはずいぶんちいさい頃からあなたを知っています。でも特別好きだな~と思うようになったのはつい最近のことなんですけど、

読みながら声出して笑うこともあって、読み終わるとなんだかしあわせっぽい気分になり、この作品を知れてよかった、さくらももこを好きな自分でよかったと思います。

この前見た夢の中では、大人数の大人を従えて颯爽と歩くあなたを追いかけて、勇気をふりしぼり

「大好きです!」

と伝えられました。

するとあなたは気まずそうだけどうれしいような表情を返してくれました、というのはこちらのいいように解釈しすぎだったかな。

だけど実際は、伝えられないのがこんなに悲しいこととは知りませんでした。

唯一出来ることはあなたの作品をせっせと買って、出版社やプロダクションに応援料を支払うくらいでしょうか・・・


応援しています。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?