カナダで優しい韓国系カップルに出会った話
この間、カナダに行ってきた。
アメリカに住んでいて、アメリカにいてもいても色んな国籍の人との出会いはあるかもしれないけどやっぱり実際にその土地の空気や雰囲気を感じ取りたいと思いバケーションを取って外に出ることに・・・
候補はたくさんありましたが、
条件としては
・行ったことがないところ
だけにした。
まあ、当たり前っちゃ当たり前か・・・
まだまだ行ったところがないのは事実ですが、今回は約10日間と二数が決まっているので何十時間もかけて旅をするのは問題があるので近場で行ったことがないということで
カナダとメキシコにした。
結論から言うと2つの国どちらにも面白い初体験やローカルの人たちに親切にしてもらったり、まあハプニングがあったりでした。
そんな中で今回はカナダで出会った心優しいカップルと出会った話・・・
現金を1CADも持っていかないことから始まった。
普段、基本カードで支払う人も多いはず・・・
現金は嵩張るし、カードを使った方がポイントやマイルが貯まるし・・
僕も普段の支払いはカードのみ
たまにカードが使えないこともあるけど、アメリカに住んでいてその確率は少ない・・・
だから、カナダも同じだろうと思い1ドルも持っていかずに入国・・
1日目はVancouverを探索していたけど、レストランやカフェ、バーでは全てカード払い
電車さえもカードが使えるカード社会で現金を持っていないことを忘れるほどのノンストレス
最高
ちなみにVancouverの電車を乗る際はカードを買ってそこにお金をチャージしたら電車に乗れるという仕組み
そのチャージがカード決済だったのでその時には現金の存在すら忘れていたよね。
そして問題の2日目
Vancouverの都会にも飽きてきたので次の日は自然が豊かなChillwackというところに行くことにした。
Chillwackまでは電車とバスを乗り継いでやく2時間かかるらしい・・・
まあ、それくらいは旅の移動にしては容易いものだということで指定のバス停に向かう。
バス停にはすでになかなかの列ができていたけど、まあ気にせず列に並ぶ・・・
老若男女 色んな人がバスを利用しているんだな〜と思いながら9時25分発のバスを待つ。
9時20分
日本のバスより気持ち一回り大きいくらいのバスが来た。
バスの運転手はサングラスになかなかの大きさに髭面
当たり前のように耳にはエアポッツ
まあそこはアメリカと同じ・・
そしたら並んでいるみんながおもむろにポッケや各々の財布から現金を出してきた。
え?
まあ、カードで払えるよねと思いながら、運転手に確認すると
運転手:バス乗るなら現金だけだよ。5CADね。
え?
持ってないんよね。
1CADも
ちなみに次のバスが来るのは2時間後
バス停の周りには高速道路しかない・・・
ここで2時間はまずい・・・
どうしようか・・・
カナダはハワイより気温が低いはずなのに背中に汗が垂れる・・・
僕が唯一持っていた現金は
2アメリカドル
通用しない。
バスが出発するまで5分
ATMを探す時間もない・・・
終わった・・
現金を持ってこればよかった・・
カナダに上陸して30時間立ってようやく現金を準備していない自分を悔やむ。
あ〜何してんねん。俺
韓国系カップル
そんなことであたふたしていると・・・
後ろから僕よりだいぶ年下の男性の声が
※会話は英語でしたが、僕の頭の中で雰囲気と表情で日本語に翻訳しています。
男性:現金持っていないの?
後ろを振り向くとそこには韓国系のカップルが
はい!持っていません!
元気に答える僕
男性:僕が払ってあげるから安心して
世界一心の優しいカップルに出会ったと思った。
日本人の感じが出ていたら
いや、申し訳ないので大丈夫です。
みたいな感じで大丈夫じゃないけど、大丈夫というかもしれないが遠慮なんかしてられない・・
え、、ありがとうございます!
韓国系カップル:満面の笑み
そこでお互い自己紹介タイムに入る
日本人であることとハワイに今住んでいて、バケーションでカナダに来たことを伝えた。
向こうはデートぽかった。
というかカップルで出かけるのでデートだろう。
ここで思った。
こんなええ人に何かしたお返しをしないとな
僕がいうのも癪だが
5CADはそんなに高いわけではない。
でも、見ず知らずの人になんの見返りも求めず助けてあげようとしてくれた気持ちに対して、何も返せないのはマズイ・・
何か返さないと悪いわけではないが、ここで僕が感じたこのハートフルな思いを何かしらの形で返さないとこれからの旅でずっとモヤモヤしているだろうなと思った。
それではだめだ。
人としてだめ。
ということで約3秒のうちでどのようにお返しするかを考えた。
9時23分
バスが出るまであと2分ちょい
僕は走っていた。
駅の中にコンビニがある。
日本でいうキヨスクだ。
僕のバック見といてくれ!
とカップルに告げて、駅のキヨスクまで走った。
そこに駆け込んで
水、クッキー、ハイチュウを2人分購入
(カードは使えるのでカードで支払う)
店員さんに
おい、そんなに急いでどうしたんだ?
と笑われたが、こっちは時間がないねんと思いながらそれを受け取り、列に並びなおしてそのカップルに御礼の品ということでプレゼント
初めはたった5CADだからお礼なんかいいよ
と言いながら
カップルは普通に驚いていたが
いや、これは受け取ってくれと強引に渡した。
カップルは喜んでいた。
ちょうど喉が渇いていたらしい。
その喜ぶ姿を見れて僕も喜んだ。
9時25分乗車
出発するまでカップルと談笑しながら待っていた。
時間通りにバスの扉が開き、先頭からバスに乗車していく
それぞれの手には5CADが握りしめられている。
カップルが僕の分の5CADも準備してくれている。
ありがとう
最近、こんな嬉しい気持ちになったのだろうか
そんな経験ができて
なんとついているんだ、ラッキーなんだと思いながら自分の番を待つ
いよいよ僕の番が来た。
そして、僕もバスに乗車・・
隣のマダム
バスに乗るとみんな座席に座って5CADを財布やポッケにしまっている。
なぜ?
まさかの今日だけお金の機会が壊れおり、バスに乗るのにお金はいらないそう・・・
おいいいいいいいいいいいいい
僕の隣に座ったカナディアンマダムに
これってよくあることなの?
と聞くと
マダム:そんなわけないじゃない、私も初めてよ。あなたラッキーね。
と言われる。
結局、いらんのかい!
と思ったが、
損した気持ちは1ミリもなかった。
韓国系カップルは申し訳なさそうにしていたが、
僕は全然大丈夫!今日はラッキーな日だね!
とだけ言っておいた。
そうして、韓国系カップルとは途中のバス停まで一緒だったので別れ際にもう一度お礼をお互いに言って別れた。
マイナスだったけど
最終的にはバスに乗るお金は掛からなかったので、僕がカップルにお菓子を買ったお金がかかったけど、全然マイナスの気分にはならなかった。
そういった出会いの方が比べものにならないほど価値があると思うからだ。
困っている人を助けるっていうのはなかなか簡単なことではない。
ましてや異国の地で、外国人を助けるというのは尚更だろう。
しかも、お金の面で助けるというのは何かしらのアクシデントになりやすいかもしれない。
でも、今回の出会いのように率先して困っている人に手を差し伸べられるたという経験はすごくよかった。
海外の旅はこーゆうことが起きるから面白い。
彼らにとっては初めての日本人だったらしいから
日本人は現金を持っていない国民性と思われてたらどうしようと思うのが唯一の心残り。
あと、現金は多くなくてもいいから持っておきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?