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親の望む通りの進路に進んだら、こうなりました。

こんにちは。アダルトチルドレン卒業ライターの梅岡幸子です。

親に将来の進路を決められそうな状況にいる君たちに、参考のつもりで読んで欲しい。
今、親をやっている大人の人も
「親の敷いたレールを歩くと、人間はどうなるのだろう?」と、疑問に思っている人も…。

毒親育ちの人は、とにかく家を出たくてしょうがないはずだ。
戦場のような家庭の中で、毎日のように身体的、精神的暴力を受けてる人、

目だった虐待などはなくとも、毎日のように両親がケンカをしていたり
否定的な言葉を投げかけられたり、親の発する愚痴や悪口の聞き役をさせられていたり…。

高校卒業後の進路は、ある意味ではそこから逃げられるチャンスでもある。
私自身も実際、本当の希望を言えば県外に就職なり進学なりしたかった。

しかし毒母にその意思を伝えると、決まって反対されるわけだ。

「県外なんかダメだ!」
「長女なら親のそばに居て親を支えるべきだ」
「近くに居たら、なんでも助けてあげるから!」

と、なんだかんだで言いくるめてくるわけ。

普通の人は分かんない感覚だけど、毒親育ちのアダルトチルドレンって、抵抗をやめるのが早いんだよ(;^_^A

幼少期から、怒鳴られて殴られて否定し続けられると、じっと黙って我慢する力だけが無駄に強まるの。
これも、自分の身を守るための術なんだけどね。

おまけに毒母は、猛烈に看護の道を私に押し付けてくるわけよ。

(毒母)
「お母さんはね、幸子には手に職を持っていて欲しいの」

「看護師は専門職だから。資格があればどこでも食べていけるから」

「看護師は絶対に安泰の職業だから。いつか必ず、「お母さんの言うこと聞いておいてよかった」って思う日がくるから!」←ちなみに、母の言うとおりにして幸せになった試しはありませんがw

選択肢は看護師のみ。
看護師の人には申し訳ないけど、私は医療機関での仕事には全く興味がなかった。

だが、せめて実家は出たいと思い、寮付きの看護学校に入ったわけ。

そこで待っていた地獄とは?

授業の一環で、教員から聞かれるわけよ。
「あなたは、どのような思いで看護師を志しましたか?」ってね。

「親に看護師になるように言われたから」…なんて言えるかよ!って話。

教員に、「どんな看護師になりたいですか?」なんて聞かれても、なりたくもない看護師になった自分の姿が思い描けないわけ。

まわりの友達はもちろん看護師になりたくて入ってきてるから(そうでない子は辞めていったし)、きちんと答えるのね。

「母親が看護師だから、その背中を見てるうちに自然と目指すようになった」

「祖母が糖尿病で入院している時に、自分も病気の人の手助けをしたいと思った」

「子どもの頃から病弱で、喘息で何度も入院した。その時にお世話になった看護師さんがすごく優しくて、小さい頃から看護師になるのが夢」

そんな環境に馴染めるはずもなく、クラスからは浮いた存在だった。
クラスでも孤立し、寮に帰れば怖い先輩がいるし、寮母には目をつけられていじめられるし、

興味のない授業は頑張ってもなかなか頭に入らず、成績は常に底辺。

演習では元来の不器用さと物覚えの悪さが災いし、実技試験は毎回不合格。
看護師への適性の無さは、徐々に顕著となる一方だった。

毎日のように教員から呼び出され、

「あなたは看護師に向いていない。いつか医療事故を起こしかねない」

「こんなに出来の悪い生徒は初めて」

「他の生徒に悪影響を及ぼすから早く退学して欲しい」

と、長時間にわたって言われる(過呼吸になるまで)。

成績の悪さから、次第に母親まで呼び出されるようになり、
罪悪感と惨めさ、情けなさでいっぱいだった。

居場所が無い。
これは、生き物にとって耐えらないこと。
動物や植物、寄生虫だって、居場所や宿主があるからこそ生命を維持できるでしょ?

やがて、授業中に吐き気や腹痛、めまいを起こすようになり、授業に出られなくなっていった。

いつしかリストカット、アームカットを繰り返すようになり、心療内科では「うつ病」の診断が下る。

「つらいよ、苦しいよ。みんな私から離れてしまって寂しいよ。お母さん、私…看護師になりたくないんだよ!」

母親にそう言えたら、どんなに楽だっただろう?
結局、そのあと看護学校はクビになり、
毒母や弟に馬鹿にされながらもフリーター生活が続くことになる。

(父親は単身赴任のため、存在感が非常にうすい…)

それでも、後悔はしていない。
親の望む通りに生きようとする子は、決して幸せになれないってことを
身を持って知ることができたから。

親が猛烈に進めてくる職業って、

医療関係や公務員、大手企業への正社員とかじゃない?

親からすれば、安定=幸せって信じてるわけ。
親が信じる幸せの形を、必死で子どもにも適用させようとしているってことだ。

でも、子どもが思う幸せの形はもちろん親と同じとは限らないし、
親の価値観の中では生きたくないという気持ちこそが、自立への第一歩なんだよ。

だから、覚えておいて。

親には抵抗していい。
親のことを、傷つけてもいい。
親には心配かけたっていい。

そしてそのあと、絶対に幸せになって欲しい。
どんなに傷つけあっていようと、子どもが幸せになれば、親の態度も変わってくるよ。

マジでね(^_^)

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梅岡サチ/元フリーペーパー記者&Webライター
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