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165冊目:バイバイ人類/渡辺恒造・萩原あさ美

こんばんは、Umenogummiです。



今日は人間対人外生命体の戦いを描いたこちらの作品です。


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バイバイ人類/渡辺恒造 原作・萩原あさ美 作画




ぼっち系女子の中学3年生の真山真矢は、クラスメイトの小熊咲に誘われ、服部めぐみ池永ナオとともに放課後に隣市のあびる田市にある廃校探検へ行く事になります。そこで4人はクラスメイトの佐藤桐人が数人にはらわたを食われている現場を目撃、逃走します。

次の日学校に登校すると、何事もなかったかのように佐藤が登校してきていました。マヤはめぐみと女子トイレで何事かと相談していると、佐藤が割って入ってきます。マヤが佐藤に鎌をかけ、事なきを得ます。マヤは「何か」が佐藤を乗っ取っていると推測します。


失踪した父親の影響で危機管理関連のあらゆる専門書を愛読し、その知識を活かし危機を乗り切ったマヤの姿を見た3人は、危機テクを伝授してほしいと乞い、4人は親しくなります。しかし、咲もまた「何か」の餌食となり、咲の乗っ取られた姿を見たナオは誰も信じられなくなり、家に引きこもってしまいます。

めぐみは自分にできることがあるのならと、マヤと共に「何か」の正体を暴くための行動を開始しますが、「何か」に襲われたと思われるクラスメイトの大半と担任は、マヤたちが佐藤が襲われていた現場を見たあびる田市に転出していきました。

やがてマヤとめぐみが何もできないまま中学を卒業、高校へ入学するころには一定数の数を増やした「奴ら」(「何か」の数が増えた以降は「奴ら」と表記)は、あびる田市をテリトリーとし、市の境界線に壁を造り、表向きは凶悪犯罪から市民を守るという目的で、ゲーテッドコミュニティ(交流制限制度)を形成してしまいます。


奴らの目的を調べるために、マヤとめぐみはコミュニティに侵入しますが、すぐに奴らに見つかってしまいます。そこへ現れ、2人を助け出したのは、中学時代・学校のアイドルとまで言われた元社長令嬢の神宮司凛子とそのお付きの緒方でした。

凛子は「奴ら」に両親を殺され、会社までも乗っ取られたことから、「奴ら」をひどく恨んでいました。凛子の「奴ら」を皆殺しにすることと、マヤのできるだけ奴らになった人たちを人に戻したいという意見は、始め対立しますが、凛子はマヤを仲間にするために、マヤたちに協力することになりました。


見知った誰かがある日突然、言葉が通じない何か別のものになったらすごく怖いですね。私だったら、何もできずにただただおびえているだけだと思います。

しかしマヤは友だちを助けるため、普通の日常を守るために、正体不明の「奴ら」に先手先手の攻撃を仕掛けていきます。本当に格好いいです。一家に一人ほしい、冷静さと危機対処術を持った少女です。
凛子はお嬢様時代のつてと復讐心であらゆる武器を使いこなし、マヤをサポート。
めぐみも恐怖と戦いながらマヤを信じ、二人についていきますが、ついていけるだけで充分すごい。


中盤から知性を持った「奴ら」が登場し争いは激しさを増しますが、マヤたちにも重兼京という優秀な女性刑事が協力者として登場します。


(…あれ、活躍してるの女性ばかりだな。。。)



パニックホラーものが好きな方、戦う女の子たちが好きな方にお勧めの作品です。

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