47冊目:夜明けの旅団/片山ユキヲ

こんばんは、Umenogummiです。

今日はこちらのマンガをご紹介します。

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夜明けの旅団/片山ユキヲ 作

舞台は第二次世界大戦中のドイツ・バイエルン州
死霊(パペット)とよばれる化け物が欧州中に現れ、死霊に噛まれたものもまた死霊となってしまうことから、戦争どころではなくなっています。(それでも人種差別する輩が出てきたりしますが。こんなときに何してんだ)

意思のある特別な死霊"ヨーカー”「アッシェンバッハ」に父親を殺された少女・ジョニーボーイは復讐のために一人、ヨーカーの巣窟と思われるノイシュヴァンシュタイン城へ向けて旅立ちます。
道中、井戸に落ち登れなくなっていたメイド服をまとった男性・ハニーバニーと出会い、ハニーバニーはジョニーに亡くなった弟の姿を重ね、「復讐が生きる糧」と語る彼女を守るために、共に戦車に乗って旅立ちます。

死霊には対処法があります。
①家の中の人間が許可しないと家の中には入れない
②太陽が苦手で、夜や日陰を行動する
③銀の銃弾(シルバーバレット)に弱い

時にはジョニーが人質になったり、バニーがケガをしたりとピンチを迎えますが、それらを機転で乗り切ります。
途中仲間を得たり、失いながらノイシュヴァンシュタイン城を目指し、いつしか彼らは「夜明けの旅団」と呼ばれるようになります。

ジョニーはまだ幼いながらも、祖父が作ったという銀の義歯で死霊を噛み殺したり、差別をする大人に対して啖呵を切ったりと、かなり度胸があります。
バニーは孤児院で料理係をしていたそうで、彼の作るドイツ料理のなんとおいしそうなこと!また、狩猟も彼の仕事だったそうで、銃の腕前は相当なものです。

人間が手と手を取り合い、死霊に向かっていく様はとても美しいです。始めめに書いたような、中には嫌な奴もいますけれど、それもまた人間らしさが描かれています。

個人的にドイツが好きなので、どうしてもドイツものとなると読んでしまうんですよね。時折、作中でドイツ語が出てきたりして(ドイツ語って格好良くないですか?)

終始ハラハラワクワクドキドキさせてくれるお話です。

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