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72冊目:ハイリスクミッションセラピー/仲島歩

こんばんは、Umenogummiです。

今日はちょっとエッチな、でもいやらしさのないセラピーマンガです。


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ハイリスクミッションセラピー/仲島歩 作


猫好きの高校生・江戸川純助は、クラスメイトの美少女・菅殿いおりが何か探し物をして困っているところに出くわします。探し物は持病の薬で、薬の瓶は見つかったものの中味は空っぽでした。発作で痛みに苦しむいおりは、江戸川にとんでもないお願いをします。

「おっぱい揉んでくれませんか…?」

いおりは、モンデレラ症候群という女性だけが発症する現代病を患っており、痛みを伴う発作には薬か、対処療法として異性からのマッサージが効果的とされています。

いおりは胸に発症していますが、他の部位にも発作が起こることがあります。作中でも陸上部の速瀬ちた(太もも)、風紀委員長の篠春呼(臀部)、天才子役・綿雨ことみ(頭)などのキャラクターにモンデレラ症候群が発症しており、たびたび江戸川は彼女らを助けることになります。
そのことがきっかけで、もともと成績優秀だった江戸川は医学の道を志します。

危険なシチュエーションの中で治療を施さなければいけないハイリスクな場面が多々あり(図書館やプールなど)、それをいかに乗り切り、発症した部位をマッサージするかがこのマンガの肝となっています。

江戸川の心の中のツッコミが的確で面白いです。また、江戸川がすごくいいやつなんです。速瀬さんに治療をしていた際、いおりに目撃されるのですが、速瀬さんのために病気のことは黙って、いおりの誤解を解こうとする場面があります(結局速瀬さん自らいおりに教えた)。
い折戸江戸川は徐々にお互いのことを意識しだすのですが、二人のくっつきそうでくっつかない、そんな関係性も見どころの一つとなっています。

現実にはあり得ないのですが、マンガだからできる自由な表現で、見ていて笑ってしまいます。


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