116冊目:お迎えに上がりました。/竹林七草・桜井みわ・雛川まつり
こんばんは、Umenogummiです。
今日は漫画に戻りまして、こちら。
お迎えにあがりました。/竹林七草 原作・桜井みわ 漫画・雛川まつり キャラクター原案
国土交通省幽冥推進課を舞台に人と妖怪が、この世に未練を残す幽霊(元国民)と交渉し、わだかまりを解いて、納得してもらい幽冥界へお送りするというストーリーです。
朝霧夕霞は人間で唯一、幽冥推進課で臨時職員として働いています。先輩職員である猫の火車とコンビを組み、日々職務に当たっています。
未熟ながらもひたむきに幽霊や妖怪と向き合う夕霞を、火車をはじめ課長の辻神、経理担当の百々目鬼ら幽冥推進課の面々は温かく見守ります。(夕霞以外全員妖怪)
交渉相手は自分が死んだことを知らずに家族の元へ帰ろうとするサラリーマンや、先祖代々の土地を守ろうとする人、そして役目を終えようとする火車もまた…。
中には幽冥界には逝かず、この世で別のお役目をお願いすることもありますが、基本的にこの世からご退場いただくということで、話は少し重くなりがちです。それでも夕霞の最後まで粘り強く交渉する姿、そしてその対価として得られる結末はすっきりとしたものが多く、心地よい感動を覚えます。
月一連載ですが、ボリュームが多く、話の密度も高いです。
夏の終わりに、幽霊が出てくるちょっと胸が温かくなるお話はいかがでしょうか。
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