50冊目:山羊座の友人/乙一・ミヨカワ将

こんばんは、Umenogummiです。

今日は小説のコミカライズ作品です。

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山羊座の友人/乙一 原作・ミヨカワ将 漫画

松田ユウヤの家の2階は「見えない風の道」に突っ込んでいるかのように、いつも強い風が吹いているせいで、ユウヤの部屋のベランダには毎朝大量の落ち葉そして一風変わったものが飛んできます。

スナックの袋や雑誌、時には犬まで。
犬が飛んできたときには、クラスメイトの本庄ノゾミに飼い主探しを手伝ってもらい、それがきっかけでベランダに面白いものが飛んできたときには彼女に話すという決まりごとができました。
ユウヤは9月のある日、ベランダで「10月2日付けの新聞の切れ端」を拾います。

その夜、ユウヤは同級生の不良・金城からいじめを受けている若槻ナオトに出会います。彼の手には金色の毛髪と血液が付着したバットが握られていました(金城の髪は金髪)

実は「10月2日付けの新聞の切れ端」には金城が殺された事件のことが書かれていました。その記事に書かれていた結末を知り、ユウヤはナオトの逃走を手伝うことにします。

ナオトと話すうちに、ユウヤは次第に彼が起こしたという事件に違和感を感じ始め…

ラストはどこかむなしい気持ちになります。
ミヨカワ氏の描く風の描写がとてもきれいで、それが一層、切なさを感じさせます。

小説は短編、マンガは1巻と短いのでさらっと読めます。
さらっと読めるのに、重い。でも美しいお話です。



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