230冊目:サマータイムレンダ/田中靖規
こんばんは、Umenogummiです。
今日は人間と未知の生物との激しい闘いが繰り広げられるサスペンスマンガです。
サマータイムレンダ/田中靖規 作
あらすじ
東京で暮らす網代慎平は、幼馴染の小舟潮の葬儀に参列するため、故郷の日都ヶ島に帰郷します。慎平の両親は10年前に亡くなり、小舟家へと引き取られたため、慎平と潮、そして潮の妹の澪は、幼馴染であり家族となっていました。
幼馴染の菱形窓によると、潮はみんなで海で遊びに行き、近所に住む小学生・小早川しおりが溺れた際に、助けようとして流されてしまったということでした。
しかし葬儀の後、慎平は島の病院の息子である窓から、潮が何者かに殺された可能性があることを電話で聞きます。
翌日、慎平は食堂を営む養父・アランを手伝いのため、店にいました。そこで常連客から、「慎平が眼鏡をかけた巨乳の女性を探していた」(慎平には身に覚えがない)こと、警察官の凸村哲から「小早川一家が失踪した」ことを聞きます。
澪によると、最近しおりが自分に「そっくりな女の子を見た」と話していたといいます。すると突然、猟師が「それは影という島の風土病みたいなもので、自分の影を見た者は死ぬ。病み人はヒルコ様(島の神社である日都神社の愛称)でお祓いをしてもらった」と言って二人の前を通り過ぎていきます。
そして澪は「姉と一緒に姉の影を見た」と言い出し、慎平は混乱しますが、澪と一緒にヒルコ様へ行って話を聞いてみることにします。
そこで見かけたしおりのような人影を追い、山の中へ入った慎平は、船で乗り合わせた女性(常連客の言っていた巨乳の女性)がケガをしてうずくまっているところに出くわします。
澪が人を呼びに行こうとしますが、女性は何者かに撃たれて絶命。その先にいたのは、制服を着ているもう一人の澪でした。澪はもう一人の澪に囚われ、銃で頭を撃ち抜かれ、慎平もまた同様に撃たれて意識を失います。
慎平は気が付くと船の上におり、銃で撃たれていた女性―作家の南雲竜之介(本名・南方ひづる)と再会します。携帯で日付を確認すると、ヒルコ様へ行く前日の、島へ帰る前に戻っていました。
感想
すごく面白いです(月並)
慎平は影という未知の生物から島を守るため、澪や窓、窓の妹・朱鷺子、猟師のおじさん(根津)、南雲先生と共闘することになります。そして、影となって登場する大切な家族も…。
もうね、敵がめちゃくちゃ強いんですよ。。。慎平たちは負けて、ループして、、、の繰り返しなんですが、死ぬたびにループする地点が遅くなっていくので、勝利のためのタイムリミットが迫ってきてしまっているわけです。
その過程で、大切なものを失いながら、慎平は死に物狂いで敵に立ち向かっていきます。ループするたびに、敵の裏をかこうと慎平は思考を巡らせますが、いつも一枚上手をいかれてしまって、もういい加減にして!という感じです。
物語はいよいよ佳境を迎え、ラストまで見逃せない状況が続いています。
毎回20ページ近くあるのですが、それを感じさせないスピード感がすごいです。これを毎回、背景もすべておひとりで描かれているそうなので驚きです。(下記リンク「インタビュー」参照)
少年ジャンプ+のアプリで初回無料で読むことができますので、ぜひご一読ください。
リンク
サマータイムレンダ【少年ジャンプ+】
田中靖規氏インタビュー【コミスぺ!】
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