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136冊目:インディゴの夜/加藤実秋

こんばんは、Umenogummiです。

きょうは小説です。


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インディゴの夜/加藤実秋 作


フリーライターの高原晶は、編集者の塩谷馨とともに渋谷でclub Indigoという、一風変わったホストクラブを経営しています。コンセプトは「クラブみたいなハコでDJやダンサーみたいな男の子たちが接客してくれるホストクラブ」。その概念に偽ることなく、所属するホストたちは十人十色。若いホストたちをまとめるのは、塩谷が連れてきた謎多き正統派ホスト・憂夜で、本業のある二人に代わって、普段Indigoの運営を任されています。アフロヘアのお調子者・ジョン太、元凄腕ナンパ師の犬マン、日米ハーフのプロキックボクサー・アレックス、DJをしたことがない金髪マッシュルームカットのDJ本気(マジ)などなど、源氏名さえからして個性的です。

晶と塩谷、そしてホストたちは所属するホストや客が巻き込まれたりするなどして、殺人事件や人探しなど、様々な事件に首を突っ込んでいき、渋谷の街を駆け抜けます。

渋谷署の生活安全課の警察官・柴田(通称・豆柴)に窘められながらも、幅広い人脈とフットワークの軽さを活かし、事件を解決へと導いていきます。


渋谷中を駆け回るのですが、描写が豊かで、まるで一緒に渋谷をかけている気分になります。

この原作のドラマがあって、それをきっかけにこの作品を知りました。
ドラマは晶が森口瑤子さん、塩谷が六角精児さん、憂夜が加藤和樹さんとどのキャラクターもハマリ役で、すごく大好きでした。


続編に「チョコレートビースト」「ホワイトクロウ」「Dカラーバケーション」「ブラックスローン」「ロケットスカイ」があります。すべて色にちなんだタイトルですね。わたしもまだ全部は読めていません。

1冊は分厚いですが、短編が数本入っているし、文章も読みやすいのですらすら読めると思います。


愉快なホストたちと、経営者のにわか探偵物語、おすすめです。

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