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127冊目:帝一の國/古屋兎丸

こんばんは、Umenogummiです。

今日は、実写映画化もされたこちらの作品。(映画は未視聴)



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帝一の國/古屋兎丸 作



多くの政治家を輩出する海帝高校で、赤場帝一が生徒会長になるために派閥争いを繰り広げ戦略を巡らせるお話です。

海帝中学で生徒会長を務め、トップの成績で高校に入学した帝一は教員からの信頼も厚く、生徒会長候補として期待されていました。しかしライバルで異端児の大鷹弾との出会いが帝一の運命、そして海帝高校の規則を大きく変えていきます。

真面目で時に不器用な帝一は弾のまっすぐさに焦りや不安を感じることもあり、時には窮地に陥ることもありますが、親友の光明や恋人の美美子、そして(と背中に彫られた毘沙門天)に支えられ、危機を乗り越え、逞しくなっていきます。


高校生ながらまるで政界の縮図を見ているような気分になります。帝一の「総理大臣になる」という強い思いは、帝一のある純粋でささやかな願いからくるものです。問題を多く抱える社会で、そのようなささやかな願いを叶えられないことから、帝一は総理大臣となって諸問題を解決することを望みます。帝一は行き過ぎる部分もあるのですが、心の奥の根はあまりにも純粋で、また皆を引っ張っていくリーダーシップも持っているので、支持したくなる強い魅力があります。

帝一や弾のような賢く、皆が意見を述べられる開かれた場所を作れるような、そんな強いリーダーシップを持った人にこの国を引っ張って行ってもらいたいですね。



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