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101冊目:コジコジ/さくらももこ

こんばんは、Umenogummiです。

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コジコジ/さくらももこ 作


メルヘンの国で暮らす、コジコジとその友人たちの何気ない暮らしを描いた作品です。

このコジコジ、思いついたままに行動し、周囲を困らせたり(主に隣の席の半魚鳥・次郎)、かと思えば助けたりして、気ままに暮らしています。言っていることは無茶苦茶なのに、時折
コジコジたちは学校へ通い、「人間たちを楽しませること」を目的に勉強しているようです。

さまざまなキャラクターがいて、一見人間風のキャラもいれば、動物、自然がモチーフのキャラ、ヤカンくんという無機物のヤカンモチーフのキャラクターまで登場します。


さくらももこ氏といえば、やはり「ちびまる子ちゃん」が有名ですが、私はこの作品の方が好きです。

コジコジは特に何も考えていなくて、とにかく毎日楽しく暮らしています。先生に「毎日いったい何をしているのか」と問われ、「遊んで食べて寝ている」と答えます。さらに先生に怒られ、コジコジの返した言葉。

盗みや殺しやサギなんてしてないよ
遊んで食べて寝てるだけだよ
なんで悪いの?

確かに。ええやん、遊んで食べて寝るだけでも。それで暮らせるならオールオッケー! と声を大にして私も言いたいですね。なんででしょうね、何も悪いことしていないのに、白い目で見られちゃうのは。


さらに先生はコジコジに「将来何になりたいのか」と問います。

コジコジはコジコジだよ
生まれた時からずーっと
将来もコジコジはコジコジだよ

もう、哲学ですよ。
結局のところ、どんな大人になろうと、どんな職業に就こうと自分以外の何物でもない。
そう、これが哲学…!


哲学系シュールギャグマンガ・コジコジ、人生に大切なことは何か、教えてくれる気がします。

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