174冊目:夢を叶えるゾウ/水野敬也
こんばんは、Umenogummiです。
今日は以前紹介した、運命の恋をかなえるスタンダールの著者・水野敬也氏の作品です。
夢を叶えるゾウ/水野敬也 作
起きろと言う声に目を覚ました僕の目の前にいたのは、ゾウのように長い鼻をもち、4本の腕を持つ奇妙な生き物ー本人曰くガネーシャーでした。僕はその姿に見覚えがあり、それは僕が3か月前に旅行したインドで購入した像と同じ姿をしていました。
「変わりたいか?」と関西弁で語り掛けるうさん臭いガネーシャは、『ガネーシャ式』と名付けた変わる方法を、僕に授けようとします。僕は考えます。
今まで、恥ずかしい思いをしたり、嫌な思いをするたびに、今の自分を変えたいと思ってきたけど、結局一晩寝たら、なんとなくどうでもよくなって、何か新しいことをはじめるのが面倒くさくて、まあいっかって、いつもそうやって忘れて今日まで生きてきたんだけど、でも、心のどこかでは、いつか変わらなければ、何かを変えなければ、とりかえしのつかないことになるんじゃないか、そんな予感がずっとしていた。
変わるきっかけとして、僕は『ガネーシャ式』をやってみる決意をします。
傍若無人で自由気ままなガネーシャに振り回され、時に殴り合いのけんかをしながら、二人の間には妙な絆が生まれていきます。
そうしてガネーシャ式を日々やっていくことで、自分には何もないと思っていた僕が、目を背けてきた本当の願いに気づいていきます。
何年か前に流行って、ずっと読みたいなと思っていたのですが、何だかんだ読んでいませんでした。読んでみて、流行った理由がよくわかります。
誰もがみな、何者かになりたい。そう思っているのに、面倒だとか、何をしたらよいのかわからない、なんて言い訳して過ごしている人が多いのではないでしょうか。私もそうですね。
ビジネス書を買って、読んで、満足して、何者かになった気でいるのに、すぐに投げ出してしまう。
そんな読者に、ガネーシャが、ズバリと関西弁で耳に痛い一言をずばずば繰り出していきます。
『秘訣を知りたい』ちゅうことは、『楽』して人生変えたり、『楽』して成功したいちゅう『甘え』の裏返し
みんな今日から頑張って変わろう思うねん。でも、どれだけ意識を変えよう思ても、変えられへんねん。人間の意思なんてめっちゃ弱いねん。
(中略)
それでもみんな『意識を変えよう』とするやん?
(中略)
その場で『今日から変わるんだ』て決めて、めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。
(中略)
つまりな、意識を変えようとする、いうんは、言い方変えたら『逃げ』やねん
うわぁ。。。
変わりたい、でも何もできない。
そんなときにこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
ガネーシャの奔放っぷりに笑って、楽しみながら『ガネーシャ式』を学ぶことができます。
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