93冊目：レベルE／冨樫義博

こんばんは、Umenogummiです。

今日はこちら。

レベルE／冨樫義博　作

「幽遊白書」「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博氏による、地球にはすでに宇宙のさまざまな種族が住んでいるという体で繰り広げられるオムニバスSFマンガです。

主にメインとなるのは、ドグラ星人のバカ王子（本名）で、彼が地球へと来訪し、彼が起こす無駄に手の凝った悪ふざけが主軸となっています。
基本的には王子が起こすバカ騒動の話なので笑えるのですが、時々深く、考えさせられるような話も出てきます。

王子の周辺の人間は常に王子に振り回されており、とくにクラフトは王子の護衛隊長でありながら、度重なる王子の言動に疲れ、常々反撃の機会をうかがっています。人間でありながら、協力させられている高校球児の筒井雪隆もその一人。彼の住んでいるアパートの部屋は王子の拠点とされ、物を壊されたり、事件に巻き込まれたりというのは日常茶飯事となっています。

王子の存在が、SFというよりコメディ寄りにさせているので、SFが苦手な方でも読みやすい作品だと思います。
また一つのお話が２，３話くらいで終わりますし、単行本も2巻と短いので、夏の終わりにさらっと読んでみてはいかがでしょうか。