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私の 『ダーリンは外国人』

2023年も気がつけばあと2週間。急に今年やり残したことはないかとか、振り返りを始める時期になってしまった。
noteにアカウントを作ったものの、文才溢れる方々のnoteを感心しながら読むだけでな〜んにも書かなかったな・・・、と思い出して今試しに書いてみているわけです。

私は去年の9月からスロバキアの大学院にイラストレーションを勉強しに来ていて、今1年と3ヶ月が経過。
最初は特に手続きに必要なスロバキア語が意味不明でガチ泣きしたり、孤独と課題のプレッシャーで一杯になりながら、去年の12月は楽しいはずのクリスマスマーケットの中をフラフラと彷徨うように歩いていたように思う。


今も相変わらずスロバキア語の勉強には苦戦しつつも、できるようになったことや落ち着いて生活できているという感覚が1年目よりは多いように感じる。
今年の初めに友達の紹介でスロバキア人の恋人と出会って、一緒に住むようになったのは今年の9月。
この恋人の存在は心に癒しを与えてくれている。

毎日小さな幸せでいっぱいに暮らしているけれど、彼は日本語に非常に堪能なので、それに甘えてしまって日本語ばかりの会話になってしまうのが悩み。
私がお土産を包んできた日本の新聞もすらすらと読める。
なんなら「各新聞社によって常用漢字として用いられている漢字の種類が、少しづつ異なっているのはなぜか?」なんていうことも説明し始めるくらい。
この前の話題は、異体字の漢字を正式名として用いていた日本の市町村が、その漢字をwindowsで用いることができなくなった後、どのように対応しているかということについてだった。
目をキラキラさせながら話す彼。

その時、私はふと思った。
なんかこの状況(?)、既視感がある・・・
あっ、私が子供の時好きだった漫画『ダーリンは外国人』みたいだ・・・!

言わずと知れた小栗左多里さんのコミックエッセイ。
小栗さんの旦那さんトニーさんが、日本語の蘊蓄を語る場面が蘇った。今でこそたくさんのコミックエッセイが出版されているけれど、当時はそれほど多くはなくて
「国際恋愛ってこんななんだぁ〜」と小学生の私は心躍らせながら何回も何回も読んでいた。確か漫画のエピソードの間に、トニーさんの言語学にまつわるコラムも書いてあった。

トニーさんは日本語の難しい知識はたくさんあるけど、「踏み切り」のことを「踏込め!」と言ったりするエピソードも思い出した。
私の彼にも面白くてかわいい言い間違いがちょこちょこあるので、あえてそのままにしている(いや、本当は訂正するべきなんだけど。笑)

今のところ、私たちの日常会話は日本語7割スロバキア語3割くらい。
目標はそれが半分づつになること。来年それが叶うように、頑張らなくては。


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