じっくり、しっかり進む。
休職から数えると、2ヶ月間、自由な時間を過ごした。
外出自粛要請も相まって、その期間はしっかりと引きこもりをしていた。外出は近所のスーパーと、薬局と、区役所と、たまに行く散歩。
ひとり暮らしのため人にも会わず、直接話さずが2ヶ月続いた。人生で初めての経験。政府から出ていた「人との接触は8割減」は9.5割くらいで大幅達成していると思われる。
この期間何をしていたかというと、大好きなお絵かきをしたり、youtubeを見たり、スマホでゲームしたり、たまに文章書いたり、一人暮らし5年目にして初めてまともに自炊してみたり。
とにかく久しぶりの自由を楽しんでいた。
そして、自分のやりたいことと向き合って、ほんの少しさわりを勉強してみたりもしていた。もちろんいずれ働かなければいかないので。
目安として、4月いっぱいで今後の指針を何となく決めれたらいいなと思いすごしていたけれど、なんせ務めていた会社を飛び出してきてしまったので、なかなか将来のことを2ヶ月で決めるのは難しかった。
前から興味のある仕事はあったのだけれど、自信もない、スキルもない、今後のビジョンもはっきりしていないという段階で想いをうまく言葉にできない…。でもやってみたいという想いは確実にある。
しかし、転職の市場を調べても悪い知らせばかり。今後チャンスが減る一方なら今、入れる企業に飛び込んだ方がいいのだろうか…
モヤモヤしたまま4月最終日を迎えてしまった私は、それでも何かしらは、心配しているであろう両親に報告をしなければならないと思っていた。
朝、どう電話をかけようか迷っているとタイミングを計ったように母から電話が来た。
声を聴くための電話だったらしく、しばらく話した後、私は「これからのことなんだけど…」と切り出した。モヤモヤをそのまま、まとまっていないかたちで伝えると
「いま焦って動きなさんな!変に足掻かない!やりたいことがあるなら精一杯勉強しなさい、今はどうせ身動きできない期間なんだから、自分の力を高める期間にしたらいいの。」
とズバッと言われ、やはり母には私の心は見透かされている…と思った。同時に、母の言葉の通り、このモヤモヤを抱いたまま焦って動いてもいい結果は無いのかもしれない、しばらく自分のやりたいことと本気で向き合ってみようと思えた。
自分とここまでちゃんと向き合える期間はもう再び来るかは分からない。ならこの期間をもっと前向きにとらえて、思う存分自分を磨くことに集中してもいいかもしれない。
よし。
明日からは5月、まだまだ世間は暗いニュースばかりだけれど、今の私の心は少し明るい。
じゃ、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?