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デッドリフトグリップ小話
デッドリフトやラットプルをはじめとする背中のトレーニングでは、多くの方が握力補助のためストラップやパワーグリップを使用するでしょう。
今回はそういったアイテムについてパワーリフティングの観点から見ていきましょう。
■ パワーリフティングにおけるグリップ
パワーリフティングのルールでは試合におけるデッドリフトは素手で行わなければなりません。そのため選手は滑り止めを手につけ、左右逆に握るオルタネイトグリップや親指を巻き込むフックグリップを用いて、バーが落ちにくい握りを作ります。
リストラップを手首に強く巻き、腱を圧迫することで手を開きづらくする(握力の補助とする)リフターも見られます。個人的にあまりオススメはしないですが。
フックグリップといえばこういった記事もあるので是非(圧倒的宣伝)
■パワーリフティングにおけるストラップ
試合で素手とはいえ、練習で複数レップ行う際に素手で行うと手が傷みます。皮が剥けてしまっては次の練習に悪影響を及ぼします。そこでストラップやパワーグリップの出番です。
もちろん、なんの問題もないという方は試合形式に近い素手でやっても良いでしょう。
では本題に入ります。ストラップを効果的に使えていますか?
巻くだけでは?との声が聞こえてきそうですが、パワーリフティングのデッドリフト練習となると注意すべきポイントがあります。
それはバーが手のどこにあるか&腰の高さです!!!
別の表現をするとストラップに頼りすぎていないかという事です。
バーを握る位置には個人差があり、中手骨付け根や先という違いがあります。
ですがストラップ(パワーグリップ)に頼りすぎて、ほとんど握らなくなると以下のような位置になります。
すると、その分本来よりも腰の位置を数センチ高くすることができます。つまりプレートの下に板を引いたボードデッド(トップサイドデッド)のようになってしまいます。
狙ってその位置にする場合は良いです。しかし試合形式に近づけたレップを行いたいのにコレをしてしまうと、いざ素手になった際にボトムが重い、ストラップ有より前傾するため返しで詰まるといった現象が起きます。
また、握らずにストラップに重さを預けすぎてしまうと、素手の時の力の入り方との乖離も大きくなります。感覚の差があるといざ素手になった時に力みやすいです。
精度の高い練習をストラップ有で行いたいならば、バーの収まる位置を素手の時と同じにした方が吉と言えるでしょう。
握力を使わずに重りを保持できる事は最大のメリットでありますが、トレーニングの狙いを明確にして使用することをオススメします。
■オススメのストラップ
100均のベルトの金具を外し、半分に切って端を縫い付けたものです。テープで止めても良いですし、なんなら端を縫わずとも使えます。この形のストラップはウエイトリフターがよく使っています。
安価で耐久性もそれなりにあり、通常のストラップのようにねじれたり、パワグリのようにベロが分厚い、手首固定感が強いといったデメリットがないのがお気に入りポイントです。
おわり。
前作からかなり間が空きましたが、今後はちょこちょこ情報発信していきたいと思います。良かったらフォローやスキ、拡散お願いします🥺
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