鞭声粛々夜川を渡る、とかなんとか
ちょっと、判断に苦しむメールが飛んできました(._.)
ある編集者さんから。
大略、以下のような内容です。
そちらを担当していたAが体調不良でやすむことになりました。そこで私Bが担当を引き継ぎます。予定が遅れましたが、粛々と進めていきたいと思います。
まあ、別におかしな内容ではない。
Aさんにお大事にとお伝え下さい、よろしくお願いしますとでも送っとけばいいんでしょうけど…。
当方どうしても引っかかるのが
粛々と
でありました(._.)
当方、けっこう本読みなので言葉の誤用に敏感な方ではあります。
※が、人の誤用を指摘すること基本ありません※
別に意味が通じてりゃあいいし、当方だって間違えるし、国語のお勉強してるんじゃないんで、
的を得る
といわれても
悩ましい問題
といわれても
基本スルーしています。
…ただ「悩ましい問題」というのはなんか艶っぽいことでもあったのかといつも思いますが…(._.)
ただこれ、例外はあって
編集者さんが変な使い方してると確かめたくなる
んですね。
なにしろあっちは言葉の専門家のはず、こっちの間違いもチェックしてもらう立場ですから、確認しておかないとあとあと面倒です。またこっちの言葉の使い方も知っておいてほしい。
以前、当方がギャグでコラムに
介護業界は新人職員さんを「のどから猫の手が出るほど」欲しがっている
と書いたら(当方の文章に慣れている皆さんはわかると思いますが、これは「のどから手が出る」と「猫の手も借りたい」の複合ギャグです)
担当編集からこんこんと誤用を説諭されたことがありますので…(^_^;)実に恥ずかしい思いをしました(笑)
で、さっきのメールにもどりますが…
粛々。
これ、いつの間にこういう時に使う言葉になったんでしょうね。というか、まあ政治家くらいしか使わん言葉のように感じますが。
いつもどういう意味で使われているのか、いまいちウロンな言葉です。
だいたいのイメージでは、
落ち着いて、確実に、しっかりと、急がず騒がず…
くらいの感じでしょうか?
まあ最後の騒がず、は合っていますが。
でもこれ、もともと「こっそり、バレないように」じゃなかったかしらん?(._.)
鞭音粛々、夜川を渡る
敵に夜襲をかけるのに、気づかれないようこっそりひっそり馬に鞭を当てるという、頼山陽のアレから来てるんですよね。たしか。
辞書にも「周囲に気付かれないように、静かに」とあります。
・
当方はなんで隠れてこそこそ原稿描かにゃならんのでしょうか(._.)
・
これ聞きたいのはは相手が編集さんだからと、もうひとつ。
鞭声粛々の「川中島」は人気の詩吟で介護施設で歌う方もけっこうある。
べんせい~♪しゅく~しゅく~♪(ここで長いタメが入るが焦ってホメてはならぬ)よる かわを わた~る~ (たっぷり3呼吸は待ってから)
「よっ!」と囃すのが礼儀である。
で、歌い手さんからこの歌の意味を聞くわけですな。
だもんで「粛々」を誤用するとお年寄りにはバレることが多い(体感ですが)
このあたりを考えるに、どうも心配になってきた次第ですが、初対面でいきなり「粛々ってどういうことだ」と聞き返すのもカドが立ちそうなので、
直接は返さず、ここに「粛々と」書き記すことにいたしました(._.)
読まされる方こそ迷惑というものですが(笑)
…お粗末様でした<(_ _)>
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)