魔法の粉はないが粉の魔法はある(._.)
こないだ初めて知ったのですが。
レモングラスの葉っぱの粉が売っているらしい(._.)んですね。
レモングラスってのはそのまんまレモンの香りがするグラス(草)の事なんですが、これが非常に硬いのです。硬い…うーん、鋭いと言った方がいいかな。
岡田以蔵がこれを持ってたら笹の葉捨ててこっちで戦っていただろう
と思うくらい、硬く鋭い葉っぱです。
うちの庭にも虫除けになるってんで植えまして、夏の間は根っこをお酢につけて味わっていたのは前述の通りです。が、葉っぱは硬すぎて放っていました。香りがいいんでたまに風呂に入れるくらいで。
葉っぱの粉のことを知り、試しに乾燥させ、すり鉢に当ててみたけど歯が立たない(;'∀')。
仕方ないので文明の利器iw〇taniのミルミキサーでやっとこ粉砕しましたら確かにレモンの香りがするいい粉が出来ました。これだけ砕けば飲んでも痛くも痒くもない。栄養もビタミンB,Cを中心に豊富です。
しかし。
こうなると製粉は
本来食えないものまでをも食えるようにする
工程なんですね…。
製粉の利点は今まで
・ガサが減る
・長期常温保存出来る
・季節関係なく栄養補給できる
・料理時の手間が半減する
などルル述べてきました。
以上は一般的な利点で、介護職員的立場から言うとさらに
・歯のない人でも食べられる
・嚥下の危険が小さい
・消化吸収率が非常に高い
なども追加できると思います。
しかしいずれも「食えるものをより便利にする」というものでした。
これがレモングラスの葉っぱとなるともうどんな歯のいい人でも生では噛みきれないと思うし、無理して飲み込んでもどれだけ消化できるか疑問ですが。こういうものを果たして食い物と呼んでいいのかもまた疑問ではある。ただ
これが粉になると食えるという。
…よく考えるとこれは凄いことであるなと思いますねえ(-_-)
この考えを推し進めていくと要するにどんな硬いもの、苦いものでも粉であれば飲み込むこと自体は可能である。つまり毒さえなければどんな草をも消化可能ということです(._.)
実際「ここは食うとこじゃない」との思い込みを捨てて一応調べてみると大体の葉っぱは「可食、栄養豊富」と書いてあるものだ('∀`)。例えばこれ。
鷹の爪。…の、葉っぱ。
これも食える。
ただ食べなれてないせいか先ほど一枚つまんだけどあんまり美味いとは思えなかった(笑)ちょっと食感も硬かった。でもこれも粉にしちゃえばスルスル入るわけですからねえ。
話は飛んでむかしむかしの昭和20年10月。『復興叢書 食べられる野生植物』なる本が上梓された(._.)
時期からわかるように戦後食糧難に充てられた一冊で発行は戦災復興関東実践本部とモノモノしいのでありますが、野草を食うのも当方のごときノンキな趣味ではなく復興の一環であったらしい。その序文を引用しましょう。
…モノモノしいのである(-_-)。
が、まあ内容は食べられる野生植物ですから要するにタンポポでもクヌギでもだいたい「煮て味噌汁か和え物にしろ」と書いてある(味噌だって欠乏してただろうに😅…)。
作家の北杜夫氏は若き腹ペコの時代この本を六十銭で買い、欣喜雀躍ウマゴヤシをそれこそウマに食わせるほど取ってきて煮て食ったところ喉に引っかかってとても食えたものではないと思ったそうです。
このエピソードは『どくとるマンボウ昆虫記』に詳しいですが('∀`)…。
粉にすりゃ良かったのに
と当方、今なら思う。自分もヨモギを煮て食ったことがありますがアレは硬かった。若葉の季節しか食べられないでしょうね。
石をパン🍞に、水をワイン🍷にする奇跡ほどではありませんが
草を食える粉にするのはまあ「魔法」と言っていいくらいのレベル
ではないでしょうか。
当方これからセンソーが起きてもザルとすり鉢だけは持って逃げようと思いました(-_-)。
ではお粗末さまでした(〃・д・) -д-))ペコリン
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)