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2023年8月の記事一覧
蕎麦屋『梅熊庵』の場合(半小説)
その蕎麦屋『梅熊庵』にビシッとスーツのキメキメ紳士(しかし小太り)が来たのは、昼休憩も間近の午後1時半のことであった。
客は数組あったが、その紳士は馴れ馴れしく主人に長話を仕掛けた。
キメキメ紳士「大将!おいでかな」
梅熊庵主人「そっちから来ておいて『おいでか』もないでしょう、いつもの定食ですか?」
紳士「さあそこだ。大将、俺はラーメンが食いたい。あんた何ラーメンが得意だい?」
主人「なん
その蕎麦屋『梅熊庵』にビシッとスーツのキメキメ紳士(しかし小太り)が来たのは、昼休憩も間近の午後1時半のことであった。
客は数組あったが、その紳士は馴れ馴れしく主人に長話を仕掛けた。
キメキメ紳士「大将!おいでかな」
梅熊庵主人「そっちから来ておいて『おいでか』もないでしょう、いつもの定食ですか?」
紳士「さあそこだ。大将、俺はラーメンが食いたい。あんた何ラーメンが得意だい?」
主人「なん