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190630|全然すごくない私の話

胃腸炎になった。

夜、ハモネプを見ながらなんか気持ち悪いなあと思っていたら、どんどん酷くなっていって、みんなが寝静まった頃に下痢と嘔吐を繰り返した。

気持ち悪さとお腹の痛さがずっと消えてくれなくて、朝までろくに眠れなかった。

バイト先に連絡するのが憂鬱で仕方ない。休めないわけではないけれど、体調不良だろうがなんだろうが、嫌悪感を露わにされるからだ。

結局明け方まで全くよくならなくて、電話するのも難しかったので、メールで済ませてしまった。一緒のシフトだったひとには、個別で連絡をした。彼女からは優しい返信がきた。

6月はぼろぼろだった。

なんだかすぐにイライラするし、恋人の教育実習は重なるし、お金はないし、人に会えないし、例年の梅雨より雨がたくさん降っている気がするし。ずっとどんよりしていた。

今の私に存在する居場所は、実家と恋人の家と、バイト先だけだった。十分だと思う人もいるかもしれないが、大学時代はサークルや専攻があったから、気軽に会える友達や後輩がたくさんいて、仮にどれかがうまくいかなくても、それなりに楽しくいられたのだ。

6月は今私が身を置いているどの居場所でも、うまくいかなかった気がする。そんな6月の締めくくりに、胃腸炎までお見舞いされるなんて。ついてない。

病院に行って、点滴を打ってもらって、だいぶよくなった。今は自室のベッドで、筆を執っている。

6月のはじめに、「おどりば」というメディア(というのは似つかわしくない気がする)で、文章を書いた。

それは、「すごい人になる」という私の中の小さな決意だった。

すごい人になりたい、と思っている。少し恥ずかしいな、烏滸がましいな、と思いつつ、本気でそう思っている。

でも、今の私は全然すごくない。気候なんかに惑わされ、周りの人に惑わされ、居場所がないと喚いているだけ。

何もしていないという焦燥感はある。だから周りの人に遅れを取っている気がして、比べてしまう。妬む。

妬むなら、頑張れよ。比べて落ち込んで、何もしてないのが一番だせぇよ。すごくねぇよ。

恥ずかしながらおどりばでも、そういう場所ではないと分かりながらほかの人が書いたものと自分が書いたものを比べてしまっている。

ありのままを、言葉をつかって表現して、それらを認め合おうという場所であるはずなのに。私にはそれすらできない。醜い自分に嫌気がさす。

先生、誰かと自分を比べることに疲れました。自尊心を自分で育てる方法は、どうして教えてくれなかったんですか。

みんなにすごいと思われたい。自分ですごいと思いたい。どうしたら、どうしたら、すごい人になれますか。どうしたら、人と比べなくても自分を愛せますか。


6月はぐずぐずだった。でも、紫陽花が綺麗だった。

7月はもっと、楽しい月にしたい。6月よりも、すごい人になりたい。

#エッセイ #日記 #6月


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