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ポエム

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ポエムっぽいものだけまとめてみた(恥ずい)
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記事一覧

自販機にあるもの

自宅マンションの1Fに、自販機がある。 以前はお気に入り「キリン・ファイア・ワンデイ・ブラック」を扱っていたので、たまに眠気覚ましに買っていた。 ファイア・ワンデイはいつか猿田彦珈琲監修のものに変わってしまい、それが嫌いだから買わなくなった。 ごくたまに、リアルゴールドを買うくらいだ。 先日、友人が遊びに来た際に、ミニサイズの「Qoo」を持っていた。 1Fの自販機で買ったと言う。 僕は、その自販機でQooを売ってることを、知らなかった。 ほぼ毎日横目では目にする

「ゴルフ的なもの」が許せない

大前提として、ゴルフというスポーツを否定したいわけではない。 ゴルフ的なもの。そこに含まれるものたちが、許せないのだ。 ゴルフが好きな人には想像ができないかもしれないが、「君ゴルフはやるのかね?」という質問はハラスメントになる可能性がある。 そう「ゴルハラ」である。 忘れもしない。新卒1目の頃、当時の上司たちから、ゴルフはやらないのかと聞かれたことがある。いや、むしろ若干「やれよ」というニュアンスを感じた。 まず、新卒の給料では、ゴルフ道具一式やゴルフ代を支払うのは

#1人10万円以下の旅 2024年晩冬・松本本箱編

以前一度だけ書いた「#1人10万円以下の旅」シリーズ。 1人10万円以下でも工夫すれば面白い旅ができるよ。という提案。 企画力が求められる、ひとりあそび。 今回は、松本本箱という共用部に巨大ライブラリーがあり、部屋に本持ち込めないけど夜通しライブラリーで本が読める。というコンセプトの旅館に興味があり、そちらをメインに訪問。 そこで普段は出会わないであろう本と出会って、読書したい。という試み。 注記:本記事の写真は全て筆者撮影。 支出明細:合計約7万円グルメ旅行ではな

垣間見、から始まる。

平安時代は、女性は無闇に男性の前に姿を表してはならず、男性が屋敷の扉の隙間から女性を垣間見ることで、恋が始まる。と言われていたらしい。 現代における、扉とは。 インスタの、ストーリー。 とある男女が、何かしらをきっかけに知り合い、インスタをフォローする。 もしくは、出会っていなくても、男性が女性をフォローする。 インスタ強者は圧倒的に女性。ストーリー更新も女性の方が多い。 時に、ミシンの目の如く1日に数十投稿している女性たち。 ツイッターには、「ツイ廃」なる言葉

スーパー・ローカル

地方遊びをするようになったのは、30歳の頃だったと思う。 27歳で独立し、30歳になる頃には少し経済的な余裕もでき、19歳で上京した東京でも10年過ごし、ミーハーなので東京出身者以上に(雑誌などを片手に)東京に詳しくなり、東京を満喫していた。 流石に30歳の頃に「もう東京は、十分満喫したな」と思うほどではなかったが、地方に目が行くようになり始めた。 京都最初は、京都だった。京都が好きなヒトと訪れたのがきっかけで、その後、一人でもよく訪れるようになった。 30代では実家

文体を持つ男

三島由紀夫の「小説家の休暇」にある短編、「私の小説の方法」で文体について触れていたので、少し考えた。 たまたま並行して、村上春樹と糸井重里のショート・ショート集である「夢で会いましょう」を読んでいた。 短編とすらいえないほどの、長くて7ページ程度の作品が、あいうえお順のテーマに沿って、村上春樹と糸井重里がランダムに書き連ねる(例:「パン」「アイドル」) 僕は村上春樹が好きだが、長編よりも短編集が好きだ。長編は最新作が出れば出るほど、長くなり、よくわからなくなっていってい

黄色の時間

と、ミスチルは2000年に歌った。 世界中の信号の色はほぼ同じで、青と赤の長さは実は信号機によって異なるが、黄色の時間が短いことは万国共通のはずだ。 黄色の時間は、判断を保留しても良い時間。 少し無理して進むこともできるし、立ち留まることもできる。 恋愛において、黄色の時間の長さは、その二人の関係性によって大いに異なる。 白黒ハッキリしている二人ならば、黄色の時間など過ごさずに、一気に青でGOしているかもしれない。それはそれで、爽快である。ブレーキを踏む余地すらなか

NOT A HOTEL那須:宿泊記

先日、友人に招待いただき、初めてNOT A HOTELに行ってきました。那須です。招待いただいた(=自分は無課金w)ということもあり、お礼がてらレビュー記事なので、Not A Sponsored記事です。 部屋は一番広いMASTERPIECEで、(合計)500平米もあるとのこと。 色々と事情があり、日が落ちてから到着したこともあり、自分で撮影できた写真は少ないです。自分で撮影したものと、公式HPから画像を拝借しつつw(許してw)ご紹介。 アクセス東京駅〜那須塩原駅:新

ヒルズに住む女

大昔にマッチングアプリで知り合った20代の女性が、そう言った。 それは決して嘘ではなく、スポンサーが家賃を支払ってくれていたわけでもない。 どこのヒルズとは言わないが、彼女はヒルズにある超高給な企業に勤めるオフィス・レディーであり家賃補助もたっぷりと出たそうだ。 部屋は1Kか1LDKで、詳しい家賃は聞いていないが、当時30〜40万円ほどであろう。何割が負担されるかわからないが、この家賃に対して一定の家賃補助が出る。 彼女はインスタで自分がヒルズ族であることをアピールし

2004年2月と人間失格

三田二丁目に住み始めて、6年になる。 母校に近いから住んでいるわけではないが、朝10時までコーヒーが300円で飲めるカフェに行って30分ほどで「トニー滝谷」を読み、帰りにいつもより学生が少ないなと気づくと、入試の時期であることに気づいた。 2004年2月、僕は北海道から上京し、2週間ほど日吉のウィークリーマンションを借り、二回目のK大学の入試に臨んだ。 前年の入試では父と共に渋谷のホテルに泊まり、道玄坂の麓にある吉野家を食べた記憶がある。北海道に吉野家は、その当時はなか

ホイップクリーム女子

ホイップクリームって、どんな存在だろうか。 例えば、ホットケーキの上に乗る添え物的な。 少しあると嬉しいかもしれないけど、多すぎると胸焼けして、ウザいな的な。 少しは何かを自慢するのは許せるけど、度が過ぎると胸焼けしてウザい。 主にインスタのストーリーを中心に、そんな投稿を僕たちは半ば無意識的に、日々、喰らうようになった。 毎日のように、余計なひと言を添えてストーリーでマウンティングしてくる(少数ですが)人もいる。 そんな投稿を浴びて、なんかモヤモヤした気持ちにな

コニャックと、女

もう名前も顔も思い出せないが、昔、そんな洒落たことを言う女と、東カレデートで出会ったことがあった。 僕は、あまり酒を飲まない。 遺伝的に弱いという理由が大きく、ビール、ワイン、シャンパンは特に飲まない。和食屋や鮨屋なら日本酒を、それ以外ならハイボールなら飲める。特に、イタリアンやフレンチに行くと、ほぼワインかシャンパンというラインナップに困り果てることがある。 そんな僕は、コニャックやブランデーをほとんど飲んだことがなかった。 ブランデーを調べると、蒸留酒であり、世界

雲丹の研究

皆さんは、雲丹がお好きだろうか。 間髪入れずに「好き!」という人もいれば、「うーん、嫌いではないよ」くらいな人もいるであろう。 感覚的には、好きな人の方が多そうな雲丹であるが、非常に個体差があり、ハイ・ボラティリティなガチャ感のある食材に思える。 鮨屋では大将が雰囲気を和らげるために「これ、乗せるだけですからw」と自虐で茶化してくれることもあるように、「何を仕入れるか」という素材でほぼ決まってしまうものである。 雲丹は鮨屋や和食屋、フレンチにもあるし、イタリアンだとカ

#1人10万円以下の旅 2023年春・新緑の京都一条寺など編

たまに旅関連のnoteを書いています。 主にはホテルレビュー記事が多かったですが、最近はインバウンド復活で特に東京と京都のホテル代の高騰は凄まじい。 国内のハイクラスホテルはGOTOトラベル時に結構回ったのもあって、最近はホテルは安く抑えて、ホテルではない現地のコンテンツをメインに楽しむスタイルに切り替えています。レストラン目当てで、日帰りで行くこともありますね。 そういうスタイルの旅行を「1人10万円以下の旅」とラベリングすると、企画として面白そうな気がしました。仮に