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若手がたくさん集まらなかった会

雪が降った2月の日に開催されたヤングカンヌ(若手クリエイティブの国際的登竜門)関係者の集い。たくさんの若手が集まるはずが、悪天候と主催者の口車のせいで、集まったのは私を含めてたったの3人。主催者34歳、私36歳、若手24歳。もはやヤングの会でもない。挙げ句の果てにUber eatsも全滅。唯一の望みは若手24歳。聞けば広告代理店某社のコピーライターで2年目。その場の空気を察してか、初対面にも関わらず希望から不安まで、業務から私事まで、たくさん話してくれた。状況を察して気を利かせるあたりさすが某社の若手だと思いながら、話を聞くと、印象に残っているCDとして挙がったのがまさかのIさん。Iさんは私の元相方のアートディレクターで、社内何百人いるクリエイティブのなかで名前が挙がるのはさすがにアガる。この先の流れは一択しかない。今度3人で飲み行こう。メッセンジャーを打つ、既読がつく、矢継ぎ早に日時が決まる。3月4日月曜日。お店は、神谷町「ダオルモ」。先月Aくんに連れて行ってもらってから、1ヶ月のうちに3回目。余談だがこのやり方は本当におすすめできる。エビングハウスの忘却曲線よろしく、短い期間に通うことでお店からの記憶は短期記憶から長期記憶へ変わる。定着する。つまり常連になる。内容としては、料理おいしかった、話たのしかった。21時半には別件に向かう必要があったので、あるいは帰り際に起きたことの印象が強すぎたのか、詳細は覚えていない。先輩と私で会計を済ませて、店を出る。某社2年目、Mさんが袋を取り出す。自宅近くの美味しいレトルトカレーなんですと。このご時世、会食に手土産を持参するのは、正直にいえば時代錯誤だと思う。ご馳走したうえでお土産もは、相手からみても客観的にみても過剰すぎる。しかし、今夜はそうではない。ご馳走しているのは彼女の先輩2人であって、一般的な手土産の構図とは異なる。それどころか、その思いやりは気が利く。どう考えてもだれが考えても今日は先輩がご馳走する会になってしまう。あらかじめ明確だからこそ、あらかじめ手土産をとなったわけだ。これはご馳走になる側は手土産をという学びではない。Mさんが社会人ではなく、学生だったとしたら、あるいは10年目だったとしたら、話は変わるからだ。学びになるのは、彼女は日頃から今日の会議どうしようかな?今日の会食どうしようかな?ほんの少し先のことをほんの少し考えているということ。おそらく先だけではなく、この場はどうしようかな?今のこともほんの少し考えていると思う。ほんの少し考えるのと、何も考えないのは、ほとんど微差なのに、気が付く上では大差になる。微差で大差なのだからこんなにお得な思考はない。気が付くができたら、あとはそれを行動に変えれば、気が利くになる。気が付ける、行動できる、一つずつ。(社内メンバーへの共有メモより)





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