死ぬほど働いて精神病になった
死ぬほど働いて精神病になった
学生を卒業して、動物が好きだった私は犬ちゃん猫ちゃんのトリミングサロンで働くべく資格を取り就職した。
就職先、一言で言うと終わりの無い洞窟のようだったけど当時の私は世間知らずで何もわからずただひたすら日本人あるあるの根性論で「頑張る」が口癖だった。
少し背伸びして入った職場。ちょっと憧れだった職場。
初めは期待しかなかったけどだんだんと染まり切って、試用期間が終わる頃には洗脳されていた。
一言で言うとここは、体育会系企業だったのである。
朝の朝礼で「今日の目標を発表」
具体的な数字の分析、ミーティングの毎日。
休憩室には「タイムイズマネー」の文字。
8:00〜23:00まで働く毎日の長時間労働。週休1日あるかないか。朝日を見ない日もあった。休日も資格勉強やセミナーに参加。ノルマに追われる生活。上からのプレッシャー。朝の朝礼での個人スピーチ、社訓を唱える毎日。
先輩からの圧力。セクハラ…?パラハラ…!
ミスをして呼び出されて泣きながら帰ったこともあった。
もちろん帰宅後は寝るだけ。
この私が、めちゃくちゃ痩せた笑
職場から徒歩10分の場所に一人暮らしも始めた。この方が効率が良く出社できるからである。
休日も「どうすればもっと上にいけるのか」を一生考えていて、好きだったアニメやゲーム、漫画を読むことは一切なかった。
大好きだった、趣味が、大好きじゃなくなってしまった。
頭の中が仕事でいっぱいだった。
頑張った分だけ救われる、という社訓を信じてひたらすら仕事をこなすだけの毎日が続いた。
とあるある日、ストレスで満員電車に乗れなくなった。潔癖症になり電車の吊り革に触れられなくなった。動悸が酷く寝れない。涙が出てくる。過呼吸になる。
身体にも蕁麻疹が出てきた。
気付いたら頓服や眠剤に頼っていた。飲みながら仕事も頑張っていた。何のために生きてるのかわからなくなっていた。
この頃を振り返ってみるとスケジュールが空いてる日なんてなかったので寂しさを仕事で埋めていたように感じている。
あとは自尊心・自己肯定感が低かったので自分の価値を上げようとスキルを上げたり周りの評価を気にしすぎていたとも思います。実際、苦しい毎日でしたが褒められると嬉しかったです。
自分の中でもう辞めようと決めたら心が軽くなったのを覚えています。
ブラック企業を辞めてからは、個人で経営しているマイペースなサロンでお世話になりました。
マイペースすぎて、刺激がなさすぎて、コスプレに没頭するのはあともう少し…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?