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赤さん

さっきあった出来事。

地下鉄に立って乗っていたところ、
目の前にベビーカーに乗った赤さんがきた。
赤さんはぴゃー!と声を出しながら、私をガン見。

私は赤さんが好きなのだけど、
一人っ子な上にあまり今まで赤さんと触れ合う機会がなく、どう接したらいいのか分からず。
視線は路線図や車掌に向けていた。

よく聞くのは赤さんは、笑うと笑い返してくれるということ。
でも今はマスクをしていて、目しか見えていない。難しい。
赤さんは引き続き私をガン見。

私は目がアーチ型になるように奮闘していた。
しかし赤さんは顔色一つ変えずガン見。ぴゃー。
無理だ、耐えられん。

赤さんのガン見。泳ぐ私の視線。
下顎付近に感じる赤さんのガン見。
目的の駅は終点。まだか。早く着け。

電車が止まった。
目的の駅に着いた!!!!!!!!!と思い、
赤さんにそっと目を向け、「大きく育て、じゃあな」と心の中で唱え降りた。

しかし、なぜか他の人は降りてこない。
頭の中は「?」だったが、改札に向かう。
その時にふと壁に目をやって気付いた。
目的の駅の1駅前だった。

赤さんの眼圧に負けないメンタルを鍛えようと思います。

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