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ギャルになりたい

結論から言う。そう、私はギャルになりたい。

ギャルって最強。


例えば、渋谷。

一本入った道にはゴミがたくさん落ちていて建物だってゴマゴマしていて特段新しいわけでもないのに、あの街はいつだってキラキラしている。もちろん物理的・人工的なキラキラは多いんだけど、そうじゃない、生きることに対するエネルギーからあまり出た自然発生的な透き通ったキラキラ。

街を見渡して気づいたんだけど、渋谷にはギャルが多い。あの街のキラキラを放出しているのは、間違いなくギャルだと思う。

とはいっても、別に私は一般的に想像されるような派手な服とか短いスカートを身に纏いたいわけでも、どんどん生まれる新しい言葉を使いこなしたいわけではない。

じゃあ、私がなりたいギャルとは。
それは、ギャルが一番知っている。。ということで、私が好きなギャルの方々を紹介したい。

「ギャルとは、見た目ではなくマインドのこと。」

ちょうど、ギャルモデルとして活躍しているみちょぱさんがまさにこのこと!な発言をしていた。そうそう、そうなんです。

マインドなんですよ、ギャルっていう。

さらに、小悪魔agehaのモデル華さんもインスタでギャルを

「自分の思う"可愛い”を追求できている人のこと」

と提唱している。うん、そうそう、そうなの。


そして、それを誰よりも体現しているのはこのおふたり。

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異色肌miyakoさんのツイート。いやあ、もう、まさにそれ。


そして「練馬のビヨンセ」として活躍するJKラッパー、ちゃんみなさんのfxxxerという曲の中にはこんな歌詞がある。

マセガキクソガキなんとでも言えよ
練馬のビヨンセびくともしねぇよ
2017今を生きる時代が選んだ I'm a princess

ちなみにこのちゃんみなさん、プロデュースも自分自身でしているらしい。かっけーーーー!!!!!!


私は、ギャルとはあるマインドを持っている人のことを指す言葉だと定義する。好きなことを追求し続ける、「自分が一番イケてると思う」というマインド。だから異色肌miyakoさんは奇抜な格好をしているからギャルなのではなく、自分の好きなものを追求して、自分が一番可愛いとまっすぐにいえるがゆえにギャルなんだと思う。

それって、最高にかっこいい。

渋谷の話に戻ると、渋谷は「最高にイケてる自分」の集合体でもある。つまりは、一時的であっても自分のことをまっすぐに好きでいられている人がたくさんいる。そりゃあ、キラキラもするよね。


さて、なんでギャルの話のトップの画像におじいちゃんがいるのかというと。

写真に写っている私のおじいちゃんは、佐賀県で楽しく忙しく暮らしている。おじいちゃんは何事においても自分のこだわりを持っていて、そのこだわりを諦めることは絶対にしない。根っからの九州男児。

少し前にそのおじいちゃんの家に久しぶりに行った。数年前におばあちゃんが亡くなったときに行ったのが最後だったから、落ち込んで寂しい生活をしてるんだろうと考えていたけど、むしろおばあちゃんの分まで楽しまなきゃと素敵に張り切っているおじいちゃんを見てそれがどんなに失礼だったか思い知った。

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門に着いてチャイムを鳴らすと、真上から「はーい」と大きなお返事が聞こえた。驚いて上を見上げると木に登って枝をきっているおじいちゃんがいた。びっくり仰天。

昔からよくおてんばと呼ばれる私のルーツ、発見。

家に着いたらすぐに軍手とゴツメのハサミを渡された。おじいちゃん、そこはお茶出して、、という心の声を飲み込んで、結局この枝切りのお手伝いを全部で2時間くらいした。葉っぱの部分をきのこみたいに丸く切る作業だったんだけど、ほんの数センチの妥協も許さないおじいちゃんに感動した。(感動よりも疲れの方が勝っていたのはここだけの話。)

その数センチに気づく人がいないとしても、おじいちゃんにはおじいちゃんのこだわりがあって、それを妥協することは許されないんだろうな、と、そんなのきっと気づかないであろう私はぼんやり思った。

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枝切りのお手伝いをしたら、今度は陶芸教室に連行された。おじいちゃんの今の生きがいなんだって。身内贔屓かもしれないけど、おじいちゃんの作品はとっても暖かくてかわいい。そしてかっこいい。陶芸仲間からは「あんたこんな頑固なおじいちゃんとよく一緒に入れるねえ」みたいなことを佐賀弁で言われた。きっとおじいちゃんはこの教室でも頑固道を極めてるんだろうな、と思ってなんだか面白かった。大体、こんなおじいちゃんとよくいっしょにいれるねえって相当悪口。笑 

そんなおじいちゃんに、「今の生活は楽しい?」って聞いてみた。

「そりゃ、ばあさんがいないから寂しい。けどな、好きなことを好きなだけして、仲間とたくさん笑って、家に帰ったら自分と会話する。どうだ、楽しかろう。うらやましかろう。」

コロコロ笑いながらドヤ顔をしたおじいちゃんのこの言葉は純度100%の言葉なんだってわかった。そして、自分の生活にドヤ顔できるおじいちゃんの生き様がまぶしくて羨ましくなった。

おじいちゃんの日常を垣間見て思った。おじいちゃんは、超ギャルだ。好きなことをとことん楽しんで、楽しみ尽くして、自分の生活と、何より自分を好きでいることのプロ。

そして、そんなおじいちゃんに超あこがれる自分がいた。結局私は自分に自信がなくて、それがゆえに自分をありのままに表現したりすることを怖がっていて、そんな自分を好きになれない、そんな輪をぐるぐる巡っているような感じがする。

けど、きっと物事はもっと単純なんだと、なんの曇りもなく笑うおじいちゃんを見て思った。
好きなことを好きでい続けること。好きだと言えること。
きっとそれだけなんだと思った。

だから私も、勉強でも読書でも銭湯巡りでもコーヒーの入れ方でも、とにかくなんでもいいから自分が好きなことを好きと言い続けて、それを誰よりも楽しんで、そしていつかおじいちゃんのようなギャルになりたいと、心から思う。

ギャルになる日、カミングスーン!


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