彼氏が暇空にハマったから別れた話

ご無沙汰しております。
写真ブログかとお思わせておきながら、長期放置した挙句、久しぶりの更新がてんで関係ない話題になってしまって心苦しいところだけども、これはどうにも文にしたためて置きたかった。SNSに流すよりかは、もう少し息の長い場に載せたいのもあった。

はてさて。
なにはともかく、タイトルの通りなのであります。別れました、はい。
とはいえ、「なんか思ってたんと違う」と言われない為にも、まずは状況を説明しよう。

・ほぼずっと遠距離(相手は地方移住)
・恋愛関係としては首の皮一枚残るような状況
・表題の件は、とどめを刺したきっかけに過ぎない

つまり、仲良しカップルの片方が、暇某陰謀論にはまったのを発端に四散五裂する爽快爆散ストーリーなどではなく、既に死にかけの番の、最後の糸が切れたという、しょうもない話である。

尚、例の暇某について軽く触れておくと、暇某陰謀論にハマったのは勿論相手の方で、逆に私はcolaboの活動を支持する立場だ。わたしも類似の活動に携わっているし、そんな私自身、様々な場面おいてマイノリティに該当する身であり、支援活動に携わる一方で福祉のご厄介にもなっている。だからこそ、そういった活動の社会的意義はよく分かっている。

ご承知頂きたいが、今回はこれがメインテーマではないので、この点に関する意見等はご遠慮頂く。あくまでこれは恋バナであって社会記事ではない。

また、私は恋人の存在を今日の今日までインターネットには書いてこなかった。これは相手とも話して決めていたことで、ざっくりと言えば、気を良くして触れて回るのは痛々しいじゃないかという、そんな考えからだった。なので、Twitterのフォロワーには驚かれた方も多いだろう。恋人の存在は、学生時代の友達とのお酒の席で話題にしていた程度だった。

別れを切り出す

最初に相手が暇某のRTをしているのを見たのがいつだったか、どう思ったかは殆ど覚えてない。ただ、驚きはなかったのは覚えている。既にそういう状況だった。

しばらく後、久しぶりに相手のTLを開く(普段はミュートしてた)
また暇某をRTしているし、その取り巻きのような輩のcolabo叩きも拡散に熱心のようだった。純粋に信じ切っているのだろう。ドブみたいな気持ちになった。何か伝えなければならない気がした。

さらに数週間後、やや躊躇いながらTLを覗く。これでまだ暇某を拡散しているようなら別れ話しようかなと。そんな腹積もりになると、なぜか期待する気持ちが出てきた。もう暇某のRTしていなければ良いなという思いが薄っすら沸き起こった。でもそんなことは無かった。相変わらずcolaboバッシングに夢中のようだった。

それから三日三晩迷った。そして三日目の晩に、すうっと気持ちが楽になって、決心が付いた。新しい仕事も決まって緊張とワクワクに包まれた新年度。余計な悩みは一思いに断ってしまおう。

別れ話で暇某の件に触れるべきかも考えたけど、こここそ強く言おうと決めた。というのは、私なりにお灸を据えたかったからだ。そんなの上から目線だとも言えるが、しっかり考える機会にして欲しかった。

田舎で独り、日々代わり映えのしない生活に埋もれ、東京いた時と同じように、仕事のストレスに塗れる冴えない日々の鬱憤を、どこの馬の骨とも知れない輩の下衆な陰謀論に目が眩み、その片棒担いで溜飲を下げる。そんなマヌケな真似をしている様を、1度は惚れた相手がしているのを知ってしまって、耐えることなどできなかった。

1度、こっちに戻っていたので会った際に、「彼女できるなら移住なんかしなきゃよかったな〜」といわれたときは正直呆れた。

憧れの土地に、仕事も辞めてほんとに移住できる行動力は買っていたのだけれども、この考えの足りなさは前々から気になっていたし、直接指摘したこともあった。

でも、いくらなんでもこの移住ばかりは考えあっての決心と思っていた。ところがどっこい蓋を開けてみれば、そんなすぐ後悔を口にできる程のことらしい。ならさっさと東京帰って来いという話だ。そうでないなら些細なことでいちいち後悔してほしくない。そんなの応援だってできないじゃないか。何より、それは分かって向こうに行ったのだから(想いを伝えたのは移住のちょっと前だった)

それで行き着く先が暇某なのか。

東京にいた頃は、仕事に遊びに寝る暇惜しんで動き回っていて、その行動力とバイタリティとを尊敬と憧れの念をもって見ていた。ネット弁慶の陰謀論者とは対極の、外弁慶な勇ましさが見て取れたのに。あの頃は仕事の愚痴も楽しく聞けた。元気いいなって。

ほんとに田舎の奥地、家の周り360度ジジババしかいない僻地っぷりには、一度現地を訪れてみて度肝を抜かれた。老人に囲まれて、齢30にして加齢臭ばかり逞しくして、インターネットで陰謀論に戯れて………

ただただ、なんちゃら独身男性のそれだった。
暇某、その取り巻き、便乗するアルファツイッタラー、そしてあとは二次元のエロ画像……そんなRTばかり。見るに耐えない、見る価値のないタイムラインだった。田舎の緊張感のなさに染まりきっていた。結局東京に戻ってくる気配もないし、それが本人の望んだ姿なのだろう。それは自由だ。ただ、私はそれを望まないし、そこに魅力を感じない。もちろん、とても残念なんだけども。

考え改めて欲しい気持ちが無いわけではないが、本人の意思を尊重したい想いもある。これが付き合って間もない頃なら必死に説得したかもしれない。怒り狂ったかもしれない。でも、今となってはそういう熱量はなく、ただシンプルにNOを伝えれば、それで充分なはず。そう思った。

(ネットに晒せることはこれくらい)

総評

・単身地方移住はしても異常独身にはなるな
・遠距離恋愛は環境の差で人が変わってしまう可能性にも注意せよ
・現実に問題、恋愛するなら知性は同じくらいが安心

一通り書いてみて、どうにも相手を責めるような物言いになってしまった。確かに暇某に傾倒したことは強く非難したいのだけれども、一方で、私も相手を頼ったり迷惑かけた部分だってある。糾弾すればするほど、どの口が言うのかと身につまされる思いがしてしまう。なんだかとても辛い。

でもこれで良かった。
暇を繰り返しRTする相手のTLを見ては、どうしたらいいのかと難儀する日々を思えば、区切りを付けられた。ようやく肩の荷が下りた。

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