お誕生日

こうめちゃんのお誕生日ではなく、私の誕生日。
私は年末の忙しい時に生まれました。毎年、こうめちゃんはお手紙をくれます。こうめちゃんのお母さんは、私の大好物のチョコレートをくれます。
 
今年の誕生日のお手紙には、27歳おめでとうと書いてありました。
 
これ、実はこうめちゃんが小さい頃、まだ年齢の感覚がない頃に私がついていた嘘に由来します。

4年前。こうめちゃんにお誕生日のお手紙をもらった私は、何歳になるのか聞かれました。私は繊細なお年頃だったので、23歳と答えました。それを信じたこうめちゃんは、23歳おめでとー!と嬉しそうに言ってくれたのでありました。
 
月日は流れ・・・「弟よりも歳が下なんておかしいじゃん!」という知恵を持つようになった時には、「Umeちゃんはね、昔、悪い魔女が焼いた焼き芋を食べちゃって、もう歳が取れなくなっちゃったんだよ」と言って誤魔化し、「本当は何歳の!?」という直球の質問には「アインシュタインは、時間と空間は存在しないと言っていたから、分からない」と答え、そんな時期を乗り越えて、そんな話はもう忘れたかと思っていた去年末のお誕生日。
 
もらったお手紙に、27歳おめでとう・・・
 
なんでそう書いたのか聞いたら、「だって、27歳でしょ?」と半分呆れた顔で言われました。
 
でも、もしかしたら・・・
 
でも世の中には可能性というものが常にあって、ヨシタケシンスケさんの「りんごかもしれない」を散々一緒に読んだ効果がこの辺りに出てきているのかも?
 
子どもだから、ほとんど疑っていても、どこかで本当なのかも知れないと思っているのかも知れません。