忘れん坊の国

我が家は、忘れる事に関してかなり寛大です。
誰が何を忘れても、大して気にしない。
それは、全員が漏れなく忘れっぽいからです。
 
笑い話はたくさんありすぎますが、一つは私が高校の時。
2年生の1学期の始業式と翌日の2日間、私は高校を休みました。
なぜなら海外に旅行に行っていたから・・・。
お留守番の父に、「この日に高校に電話して風邪で休みますって言ってね」と言ったのですが、父はすっかり忘れ、何と新担任から電話が入ってしまったのです。
帰ってきた私は、大爆笑。しかし、職員室で有名人になってしまい、それ以降、高校を休むと「今度はどこ行ってたんだ〜?」と言われるようになりました。
 
まあ、とにかく、全員忘れっぽいのです。父母は、加齢もあってさらに忘れっぽく。でも、誰も忘れることを責めない家が出来上がっています。
 
そんなところに、こうめちゃん。
「え!? 忘れちゃったの!?」と、最初は何度かびっくりしていたのですが、昔から「みんなさ、忘れん坊の国に住んでるからさぁ」と繰り返し伝えたところ、それが当たり前になりました。
 
「忘れん坊の国の住人だもんね」
 
そう言って納得するのです。

誰も、忘れることを責めない。
 
お買い物に行くときに、必ずメモを書くのはこうめちゃん。
買い忘れがないようにチェックするのも、こうめちゃん。
でも、こうめちゃんも結構忘れん坊です(笑)
 
人はみんな違っていて、得意なこともあればそうじゃないこともある。
年を重ねて得意になることもあれば、年を重ねて苦手になることもある。
いろんな事に寛容であるといいなと思うのです。
 
忘れっぽい家族がいて、こうめちゃんが寛容に、柔軟になったらいいな。
こどもの内から、そんな考えが身に付いたら良いなと思うのです。