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日記 金髪と蝉

仕事中に来客があった。おそらく60代くらいの男性。
案内していると「御社は髪の色は自由なんですか?」と聞かれた。視線の先を見ると、そこには社長のご息女。ぱーてぃーちゃんの信子のような髪の色をしている。
いや、そこは治外法権というかパンドラの匣というかと思いながら「時代、、、ですかねー。」と答えた。

最近、金髪にしたいとけっこう本気で思っている。金髪にすると白髪が目立たなくなると聞く。近い将来、社長の娘じゃなくても、普通のおじさんでも、自分の好きな髪色で仕事ができる世の中がくるといいなと願っている。
出来れば5年以内に。もう白髪の量が限界。

書いていて思い出したのだが、過去に1度金髪にしたことがある。高3のときに友達何人かと一緒に。

その時の1人が「バトルロワイヤルの映画を観ながら、死んだ数に応じてブリーチを落としていこうぜ」と言い出した。ブリーチをしてから映画を観始めて10人死んだら髪の毛を洗える人、15人死んだら髪の毛を洗える人というのをゲームで決めた。男子高校生アホすぎる、と今なら思うが、そのときはそんなことが楽しくてしょうがなかった。
結局、僕は夏休み中かなり派手な金髪で過ごすはめになった。


妻が子供たちを連れて実家に泊まりに行っているため家に帰ると1人だった。
リビングの窓を見ると鍵がかかっていなかった。部屋は、散らかり放題散らかっていた。でも、これはいつも通り。
はたしてこれは空き巣が入った後なのか、異常がないのか判断が付かなかった。おそるおそる別の部屋のドアを開けてみたが、誰もいなかった。

散乱した部屋に妻の首からスマホを下げるストラップが落ちていた。持ち上げてみるとストラップだけだった。本体どこいった?そういえば妻からLINEの返信がない。

娘が夏休みにアリの観察をしたいと言うので、アリの巣観察キットを買って、アリを捕まえて入れておいた。そのアリが1日で死んでいた。

せっかく買ったのだからアリの巣が作られる過程を見たいし、見せてあげたい。ただ、死んだからってすぐに次を補充するというのは教育上いかがなものか?デスゲーム感がすごい。

それにアリが死んでしまった原因がよくわからない。また同じことになるかもしれず、どうすべきか悩んでいる。


翌日、玄関の鍵をかけようとしたら鍵がかからなかった。これじゃ会社いけないじゃんと思い、すぐにこれは会社を休むいい口実になるぞ、とほくそ笑んだ。もう一度やってみると上手くいった。チッ。

自転車を漕いでいると、蝉が顔面に激突してきて、一瞬パニックになった。

やっぱり休んどけば良かった。

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