【感想】地面師たち
2024年ネットフリックスで衝撃の作品が公開された。
地面師たち
2017年、2018年に起こった巨額の不動産詐欺事件から一気に有名となった「地面師」というワード。
ただ、地面師という言葉が先走って、実際どのようなことをやっていたのかは筆者もよくわかっていなかったので、この作品でその詳細を知ることができた。
それはとてつもなくえげつないことであった。
一言でいえばなりすましであり、その土地の所有者と偽って、マンション開発を進めたい不動産業者と売買契約を結んで多額のお金を詐取するものであった。
そこに至るまでに情報を仕入れ、なりすまし役を手配し、交渉していく様を綾野剛ほか名キャストたちが巧みに演じている。
詐欺を行う側、だまされる側、地面師を追う側と様々な視点で描かれることで文字では語りつくせない緊迫感を生み出している。
「大企業だからだまされるわけがない」
そう思う人もいるが、弱さは誰にでもあるもの。
その弱さの間隙をついて犯行に及ぶコンゲームは不謹慎ながら凄いと思ってしまった。
実際に発生した事件だけでも非現実的でスリリングなものなのに、それを名俳優たちが卓矣に演じて、よりドラマティックにより残酷に描かれている本作品は2024年の衝撃作といえるだろう。
興味のある方はぜひ見てほしい。
衝撃を受けること間違いなしである。