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反芻と私。

こんにちは。

このまま暑さで倒れてしまうんじゃないだろうかと思っていた夏があっけなく過ぎて、秋がきたと思ったら一瞬で冬になりそうな季節になりました。

職場で感染症のクラスターが発生し、
私も巻き込まれて感染して寝込んでいました…

あんなにマスク、手洗い、消毒を個人で徹底していても、
狭い事務所でエアコンをつけていたために空気の入れ替えを怠っていたことで、事務所内の社員さん達がバタバタと毎日たて続けに感染していきました。

感染して1週間たって熱が下がってからも、
ずーっと風邪の初期症状のようなダルさが続きました。
ようやく体調が回復してきたところに季節の変わり目の寒暖の差に、
身体がダメージを受けております。

体力が落ちたと散々ここで嘆いてきましたが、
心身の健康は体力からだと心底思いました。

感染しようと体調を崩そうと待ったなしの納期のある仕事に追われており、
感染中でも誰もいない休日や夜を見計らって出社して仕事をするという社畜極まる行動をしなければならず、メンタルがずいぶんやられました。

創作する時間も体力も気力もなく、でも頭は創作の事を考えて焦り、
そういう時ってネガティブな方向にぐるぐると考えを巡らせてしまいます。

反芻思考というそうですね。

創作に思う存分時間を割けない苛立ちと、
絵の練習をしても成果が目に見えない焦り、
自分の絵が他人の目にはどう映っているのかの不安、
上手く描けない悔しさ、
そういった諸々の感情がモヤモヤとどす黒く膨らんでいきました。

そういう時はここに感情を吐露しにきていたのですが、
文章にまとめることが億劫になってしまったことや、
その時にずっと憧れの作家さんと毎日のようにメッセージでやりとりしていて、その作家さんに依存状態になっていたことがありました。

作家さんと創作のことで話をしていた時に、
私の創作に対する態度や考えについて認識の甘さを痛感することがあり、
ますます私の創作に対する自己肯定感を失っていきました。

SNSで楽しそうに創作していて、作品を更新している創作者さんが皆、上手いし、すごい人に見えて羨ましく思いました。

作家さんと仲が良い創作者さんの作品をSNSで見かけたので、
「あの方の創作作品は独特の世界観があって少し難解そうですね」
と何気なく感想を伝えたところ、

「あの人は難しい事を自分に課して創作にチャレンジしているんですよ。
たとえば〇〇という言葉から連想して、それが人物のイメージとかけ離れていたとしてもそれを上手く融合させて表現しようとしているんです。
~以下略(いかに難しい創作に取り組んでいるのかを力説)~
あなたには出来ないでしょう」
とその作家さんからその仲の良い創作者さんを擁護するような事を言われました。

以前、その作家さんがその方の創作に感想を伝える時にたまに悩むことがある、とポロっとこぼされていたのを思い出したので、
その創作者さんの作品を見て「これは感想を書くのは難しそうな作品だ」と思って、そのまま伝えてしまったのですが、二人の長い付き合いの関係に何も知らない私が水をさすような事を言ってしまったのが軽率で悪かったです。

作家さんにその場ですぐに謝罪のメッセージを送りました。
作家さんからもつい熱くなってしまった、と謝られました。

ここにだけ、私の勝手な心の内を吐き出させてもらうと、
「あなたには出来るはずがない」と私の底の浅さを指摘され、ばっさり斬り捨てられたことがかなり堪えました。

私の創作にいくら沢山の言葉を尽くしてほめてくれていても、やっぱりこの作家さんは私の創作(漫画)を底が浅くてつまらないと思っているんだな、とその言葉を受け取ってショックでした。

もちろん私が他人の創作に対して言及したり余計な事を言ったから悪かったのであって、私の創作のことを率直に指摘されても仕方ないことなのだと思います。
この時のネガティブ思考の私の思い込みや受け取り方がそう思わせているのもあります。

自分の思うように創作できない、
絵も漫画も描いたところでつまらなく底の浅いものしか描けない、
誰の目にもとまらない、評価されない、感想なんかもらえない、
何のために描いているのかわからない、

そういう自分が追い込まれたときは他人の創作が目について、
羨ましく思ったり、その感情を上回ると妬ましく粗を探してしまったりしました。

そしてそれをここに綴ればよかったのに、
私はその時メッセージをやりとりしていた作家さんにそれをぶつけてしまいました。

作家さんから返ってきた言葉はこうでした。

「そうやってネガティブに他人の創作をみることが、
 あなたの創作の助けになるのでしょうか?」

その言葉を受け取った時、私は自分の卑小さに消えたくなるくらい猛烈に恥ずかしくなりました。
頭から冷水をばしゃっとかけられた気持ちになりました。
私はなにをやっていたんだろうと思いました。

このままじゃダメだ。
他人の創作の粗をいくら探しても自分がみじめになるだけだ。

私は私の創作にだけ向き合っていこうと決めました。

SNSで他の人の創作(特に自ジャンル)をみるのはやめました。
気になる神絵師のXをしょっちゅう見に行っていたのですがそれもやめました。
相互さんからRPされて目にすることもあるのでミュートとRPをオフにしました。

他者の創作を日々見ることで目を肥やさないと自分の創作を客観視できない、
と半ば強迫観念のように思っていました。

自ジャンルの神絵師の作品を見ることで、
この人の描く創作のどこに魅力を感じるのか、
どこがどう上手いと思うのかを分析することで
自分の創作に活かせると思っていました。

だけどそうやって上手い人の創作を見ることで
自己肯定感がますます低くなり辛くなっていました。

上手い人の絵を分析してわかったところで、
同じようにまたそれ以上に描ける画力がないので、
自分のヘタさに落ち込むばかりでした。

作家さんと密になりすぎていたメッセージのやりとりを控えることにしました。
有料添削とオンライン講座に申し込みました。
さぼっていた絵の練習を再開しました。

自力で出来る練習を頑張ろうと思い、
入手するだけして積み上げていた資料の本を引っ張り出してきました。

最近の私はそんな感じです。


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