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プライドと私。

こんばんは。
3月1日はリトルミィの日なのですね。

私の過去のnoteを読み返してみたら、よくも飽きもせずと思うほど同じことで何度も何度も嘆いていますね。はは。恥ずかしい。
まぁここは私のテリトリーだから好きにさせてもらいますけどね。開き直りか。

少しだけ言い訳すると、私の気持ちの変化を言葉で残すためというのもあったりします。
そんなにすぐ気持ちは変化なんかしないんですが。

神絵師が神絵師が…と散々嘆いていますが、本当は神絵師の存在なんかよりもっともっとショックで辛かったことは、私が認識していたよりもずっとずっと私の描いた絵や漫画が下手だったことでした。

それまでも薄々考えたこともありましたが「そんなことはない」とずっと打ち消してきました。私の創作はまだ日の目を見ないだけだって。

考えたくもなかったんですね。
自分の創作が今では誰からも見向きも認知もされないくらい下手なことに。

物心ついた頃から絵を描いて過ごしてきて、周りの子達よりも上手く絵が描けてそのことでちょっとだけ一目置かれたりしたこともあったし、家の中で居場所がなくても友達や先生と人間関係を築けずにうまくいかなくても、私は漫画を描くことで現実から離れ空想の世界を楽しみ心の拠り所にしていたのでした。

絵を描くことを一度諦めてから10年以上の時を経てまた絵を描いてみたら思っていたより描けた。そこで勘違いをしてしまったんです。
昔もそこそこ上手く描けていたのだから、今も上手いんじゃないかって。

今思うと当時だってそんなに上手くなかったと思います。
小さい頃から日々絵を描いていた私が、普段は絵を描かない人達よりも上手いのは当然だったんです。
「上手いね」「プロ並だね」なんておざなりな言葉を鵜呑みにして私は上手いと勘違いして有頂天になっていたのです。

その過去の栄光でもないただのうぬぼれが根強く私の中に巣くっていて、絵を再開してもその感覚が残ったままだったのだろうと思います。
だから私の創作が下手なことを認められなかったんですよね。

それが神絵師の登場で現実をこれでもかと突きつけられてしまった。
それでもどうしてもどうしても私は認められなくて苦しんでいました。
思いあがっていた自分がみじめでたまらない。
悔しくて苦しくて悲しい。

つらくてSNSの創作アカウントを全削除しようと思いました。
ですが私が創作を再開した時に10年は続けようと自分で決めたので思いとどまりました。
感情的になった時に行動してもロクな事がないことは経験上わかっていたので、公開していた創作をいったんすべて非公開にしてからSNSをログアウトして離れました。

苦しみに耐える間に、私はこれからどうすればいいか、どうしたいのかを考えました。
絵を描くことはやめたくない。
だったら誰にも公開せずにひとりで好きに描けばいい。
そうだけど、神絵師を絶賛していた人達に私の創作を認めさせたい気持ちもある。

悔しかったら上手くなるしかない。

神絵師を越えるくらい上手くなればいい。
たとえ越えられなくとも私がこれ以上は無理だと思えるまで足掻けるだけ足掻いてみよう。
そう思ったんです。

だから絵の練習を始めました。
絵の基礎練習なんか今までしたことがありませんでした。
私はある程度描けるから必要ないと思っていました。

画力の矯正は自分ではわからないので他者に頼ることにしました。
プロのクリエイターさんに添削をお願いしたのはそのためです。

そうして基礎勉強をしていると自分の絵の見方が変わりました。
私は強い認知バイアスにかかっていたということに気付きました。

絵の練習を始める前に描いた自信作だった人物のイラストが人の形をしたクリーチャーだったことに愕然としました。
自分の目に映るものが真実ではなかったことに恐怖を覚えました。
次々に浮かび上がる自分の描いた絵に対する認知の歪み。
脳内補正されて目に映っているなんて思いもしませんでした。

半年くらい経った頃、あまり上達しない自分に歯がゆくて嫌気がさしました。それでまた添削に申し込みをして今の練習方法でいいのか確認したりしました。

SNSで創作を非公開にしていたのですが、また公開にもどして新たに創作絵を描いては上げていました。
SNSでの反応は以前と変わらずで、絵を描く手間や時間がかかるようになったばかりで落ちこみながらも続けていました。

仲良くしてくださっている作家さんだけが「とても良くなった」「上手くなった」と描いた絵を褒めてくれるばかりで、その言葉も私を気遣った優しさからくるものだと受け取っていました。

そんなある日、pixivに通知がありました。
開いてみると「あなたの作品が好きです」とコメントがついていました。
pixivに創作を投稿し始めてから数年間一度もコメントをもらったことはありませんでした。
その一言に救われたような気がして嬉しかったです。

ふう…。
今日はこのあたりでおしまいにします。
ではまた後日。

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